本州より北海道に行くとなると、大抵の人がまず挙げる方法としては飛行機でしょう。
しかし、あえてフェリーを利用した体験について綴っていきます。
そもそもなぜフェリー
理由は至ってシンプルで、ズバリ金がありません。
大学生の夏休みに青春18きっぷを利用して、なるべく安く、日本一周の旅をしていた時期で、飛行機や新幹線など到底使う余裕はなく、青森から出ているフェリーに乗るに至ったのです。
運賃は現在でも片道3,000円いかないくらいと非常に安いのが驚きです。
利便性的にはどうなの?利点は?
正直に言ってしまうと超きついです。
青森から函館までの乗船時間は4時間ぐらいと何せ時間はかかるし、船内もざこ寝状態で快適とは言えません。なかなかハードな旅となることは想像に難くないでしょう。
しかしこれらの情報だけを切り取って、フェリー旅を否定するのはまだ時期尚早というものです。
なぜならば船旅にはコスパ・タイパだけでは計れないロマンがあるのであります。
私が利用した青函フェリー(青森~函館間)は、遅い時間まで船が出ています。乗った船だと20時出発し、深夜0時に北海道に到着します。
真っ暗な津軽海峡の真上を走る、なかなかできる体験でもないため、なんだかワクワクしてこないでしょうか。
海風を浴びながら、星空を眺めるこの非日常体験、これが一番の利点です。
案外仲間がいる
実際にフェリーを利用してみて気づいたのは「案外自分以外にも乗客がいる」ということです。
こんな遅い時間には、ほぼ誰もいないだろうと思っていたのでこれは意外でした。
20名ほどだったと思いますが、こんなハードな移動方法を選ぶ人たちだけに変な人が多く、自分と同じように日本横断中の若者から定年退職後で旅行中のおっちゃんまで様々な人がいて、皆フランクでなかなか面白い。
ざこ寝部屋で顔を付き合わせている時間が長い分だけ、飛行機などと違って話す機会があります。
ゲストハウス的な面白さがあり、好きな人は好きなのではいでしょうか?
最後の感想
大人になってからの旅行と言えば、時間は無いが金はある。
ということで目的地にいかに早く辿り着いてのんびりくつろいだり、観光やグルメをじっくり楽しむものとなっている人が多いでしょう。
しかし、今回紹介したような多少ハードな節約旅行もまた違った楽しさを味わて案外悪くないと思います。
時間が許して、ぜひこの機会に初心に帰ってみてこんな貧乏旅もたまにはいかがでしょう。
だからといって若者だけの特権ではありません、要はきっかけです。


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