「北海道にはゴキブリがいない」とよく耳にしますが、本当なのでしょうか。本記事では、北海道に生息するゴキブリの有無や北海道のゴキブリ事情、ゴキブリの生態そして、ゴキブリが出現したときの対処法、ゴキブリを寄せつけないための予防・対策をご紹介します。
「北海道にゴキブリはいません」と言い切れる?
結論からいいますと、2021年現時点では北海道にもゴキブリの生存が確認されています。ですので「北海道にゴキブリがいない」というのは過去の話になります。北海道でゴキブリを見たという人は年々増えています。現在では約20%の人が、実際にゴキブリを見たといいます。
北海道にゴキブリが増えた理由
1980年頃、北海道でゴキブリの生存は確認されていませんでした。ゴキブリが生息していたのは青森県までだったと言われています。
もともとゴキブリは寒さが苦手な昆虫です。20度を下回ることで、繁殖に支障をきたします。そのため、気温の低い北海道ではゴキブリの数が本州に比べて極端に少ないのです。
さらに、マイナス5度以下になるとゴキブリは冬を越せません。
気温の低い北海道にゴキブリが生存するようになった理由は、以下のことが関係しているといわれています。
ゴキブリが繁殖しやすい環境の増加
家電器具の発達、導入に伴いゴキブリにとって生活しやすい環境が多くなりました。一般家庭でも家電の導入により、室内では寒さを感じさせない、快適な環境が整っています。また、大型ショッピングモールや飲食店など、あらゆる場所で暖房施設が整備されたこともゴキブリの増加要因でしょう。ゴキブリは暖かく、湿度の高い場所を好みます。
物流の増加で、ゴキブリが増加
もともと北海道にいなかったゴキブリの多くは、別の地域からやってきた可能性が高いです。荷物として北海道に運びこまれるコンテナなどに、ゴキブリがついている場合があります。また輸送に使用する段ボールには隙間があります。それら段ボールの隙間は、ゴキブリが卵を産みつけるのに好都合です。北海道に到着した段ボールの中で、ゴキブリの卵が孵化することがあります。
ゴキブリの、すごい生態学
本章では、基本となるゴキブリの生態をご紹介します。
ゴキブリは生命力が強い昆虫です。ゴキブリの歴史は長く、なんとゴキブリは約2億5千万年前から存在していると言われています。そんなゴキブリの「すごい」機能をご紹介します。
- 口には大きな顎があります。電気コードを噛み、漏電させることがあります。
- からだは平らです。冷蔵庫の裏や、家電の隙間など、さまざまな箇所に入り込むことができます。
- 左右に伸びた触角は、遠くの匂いを感知します。人の声なども捉えることができ、アンテナのような役割を担っています。空気の振動すら敏感に感じ取ります。
- ゴキブリには爪があります。この爪は鋭く、足先から体液を出しており、壁や天井などを自由自在に闊歩できます。
- 成虫の寿命は約半年〜2年で、メスが一匹の生涯で、産卵する子どもの数は500匹にも上ります。
多湿を好むゴキブリは、熱帯雨林を中心に約3500種類生息しています。人の生活圏では、そのうち極わずかです。日本では約50種類のゴキブリが確認されています。ゴキブリは病原菌を媒介することや、家畜に被害をもたらすことで「衛星害虫」とされています。
北海道で発見されたゴキブリの種類
日本国内でのゴキブリは50種類とかなり多く感じますが、北海道に生息しているゴキブリはチャバネゴキブリが主です。ゴキブリを見たことがない方に必見、チャバネゴキブリなど、北海道に生息しているゴキブリをご紹介します。
チャバネゴキブリ
体長は約12ミリと小さいですが、繫殖力は強いです。チャバネゴキブリが一生の間に産む卵の数は推定200〜300個です。また、チャバネゴキブリは比較的寒さに強いゴキブリでもあります。
ヤマトゴキブリ
約30ミリの個体です。からだの色は、前方が茶色でお尻は黒色のゴキブリです。農家でよく見かけます。
クロゴキブリ
本州でよく出現するゴキブリです。光沢のある黒褐色のボディをもち、他のゴキブリよりも大きめで、30ミリを超える個体が多いです。
ゴキブリが出たときの対処法
あなたのお部屋にゴキブリが出た時のことを想定して、ゴキブリの撃退法を見ていきます。
ゴキブリは動きが俊敏なのに加えて飛行が可能です。天井まで一目散に逃げることができます。ゴキブリに一度逃げられると厄介です。なかなか捕まえることが出来ません。
ゴキブリの生態で述べた通り、ゴキブリの繫殖力は絶大です。一匹逃がしたら大量のゴキブリが、あなたの家で繁殖することになります。ゴキブリが部屋に出現したら確実に退治することが重要です。
新聞紙で叩く
昔ながらの手法です。新聞紙を丸めて、ゴキブリ目がけて叩きます。この方法は最も簡易的ですが、ゴキブリを逃がす確率も高いです。手慣れた方ですと一発で仕留められるかもしれませんが、はじめてゴキブリに遭遇した方では難しいと思われます。
ゴキブリ撃退グッズを使う
昨今では数多くのゴキブリ撃退グッズがあります。ホームセンター、ドラックストアにも陳列されています。しかも新聞紙でゴキブリを叩くよりも手間がかかりません。比較的どれも優れた製品ですが、ゴキブリ撃退グッズの中から以下2点をご紹介します。
アース ゴキジェットプロ
噴射機能で、素早い動きのゴキブリを仕留めます。ここぞという時に、とても頼もしいゴキブリ撃退グッズです。
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アース 凍らすジェット 冷凍殺虫
瞬間冷凍の殺虫剤です。瞬時に虫を凍らせ、動きを封じます。ゴキブリ以外にもカメムシやムカデにも使用できます。
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虫取り網はやめましょう
虫取り網を使用した場合、高確率で逃げられてしまいます。万が一捕まえることが出来たとしても退治するまで手間がかかり、逃げられてしまう可能性が高いです。ゴキブリを確実に仕留めるのなら、虫取り網の使用は避けたほうが無難でしょう。
今すぐできる!ゴキブリを発生させないための【事前対策】
ゴキブリは病原菌を媒介します。時として、ゴキブリの死骸がアレルゲンになる可能性もあります。屋内にて、一匹でもゴキブリを発見した場合は対策を練るのが懸命です。ゴキブリの生命力、繁殖力は絶大です。一匹だからと放置せず、今すぐできる簡単な対策をご紹介します。是非ご参考ください。
衛生管理をしっかりとする
ゴキブリは油や人の髪の毛なども食べてしまいます。キッチンコンロの周辺に油汚れを残さないように、清潔に保ちましょう。風呂場やシンクなど、髪の毛や食べかすが残っている箇所は念入りに掃除することで清潔に保ち、ゴキブリの繁殖を阻止します。
ゴキブリ対策グッズを使う
ゴキブリ撃退グッズと一緒に備えておくことで、ゴキブリが現れたときに対処できるようにすると良いでしょう。下記に3点のおすすめゴキブリ対策グッズをご紹介します。
ゴキブリを待ち伏せる「ゴキブリホイホイ」
本州の家庭で多く使われています。ゴキブリの好きな匂いのする誘引剤が箱の中に入って、ゴキブリを誘い出し、箱の中へ誘導します。デコボコの粘着シートと足ふきマットでゴキブリを捕獲します。耐水性なので、キッチンや風呂場でも使用可能です。
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ミントの香りでゴキブリ退散「ゴキブリ除け」
置くだけの簡単なゴキブリ除け商品です。ナチュラルミントの香りでゴキブリを寄せ付けません。
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設置したその日から効果がでる!「バルサンGキャップ ゴキブリ誘引殺虫剤」
部屋の角などに設置しやすい、おにぎりのフォルムを採用した置き型の誘引殺虫剤です。
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そうは言っても、関東より断然低いゴキブリの数(まとめ)
いかがでしたでしょうか?
今回は「ゴキブリ」について書かせて頂きました。ゴキブリが苦手な方は、記事を読むのも一苦労だったかと思います。私の住む関東圏では大多数がゴキブリを苦手としています。見つけ次第、悲鳴の嵐です。ゴキブリを好むという人はあまり居ません。
そんなとき、私の友人が「北海道にはゴキブリいないらしいよ」と言っているのを耳にしました。そんなまさかと思いつつも、本記事を書いているうちに、1980年頃までは北海道にゴキブリが生息していなかった事実を知り、とても驚愕しました。
気温の寒い北海道では、まだまだゴキブリは珍しい昆虫とされている様です。実際にゴキブリを見てもあまり驚かないという話も聞きました。なので今回は、ゴキブリが出現したときの対処・対策の方法を重視して、記事にまとめてみました。
ご参考になりましたら幸いです。
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北海道のゴキブリは30年近く前から見られます