とある土曜日、私は安平町を訪れました。
安平町は追分・早来・安平の各町が合併して2006年に誕生した町です。
初めに向かったのは、追分駅。かつてこの場所には追分機関区があり鉄道の要所として賑わいを見せていたところ。
今は機関区が無くなりましたが、室蘭本線(苫小牧ー岩見沢)と石勝線(南千歳ー新得)の接続駅として機能しています。
今回乗車したのは、室蘭本線 9:56発苫小牧行です。一駅だけ乗車します。
室蘭本線はローカル線ですが、かつては「黒いダイヤ」と謳われた石炭輸送が盛んで、2400t分の重量の貨物列車をSLの代名詞とも言われるD-51が一台で牽引していました。
追分駅を出て6分、安平駅に到着。ここで下車し次の早来駅まで歩きます。
駅前に出ると右側には商店が、豆腐が有名なのですが今回は通過します。
残暑の中を持ち歩くのはさすがに気が引けます。
室蘭本線に並走する形で敷かれている国道234号線に出る交差点のそばにタコ焼き屋さんが。
10個で300円、腹ごしらえにはピッタリ。
このたこ焼き屋さん、面白いことに味が3種類あり、定番のソースのほかに塩、味噌味(!)があり、今回は味噌でいただきます。
シンプルな見た目ですが、食感は柔らかいモチを食べているかのような、今までに食べた事がないようなタコ焼き。
ごちそうさまでした。
あっさりと完食し、いよいよ国道に沿って歩いていきます。
安平町には、競馬ファンは誰もが知っているであろうノーザンファームがある町。
有名な馬は数知れず、ディープインパクトやジェンティルドンナ等名だたる名馬たちを多数輩出してきた名門中の名門。
またこの2頭は安平町特別栄誉賞が授与される程!
またノーザンファームは、近くにあるノーザンホースパークとも繋がりがあり、北海道における馬の観光スポットとしても貢献しています。
さて、234号線をどんどん南下していきます。
交通量は多く、空知地方と胆振をつなぐ重要な道路はひっきりなしに車が通ります。
途中、畑や丘陵、牧場を越えていくと道路が片側二車線に。
いよいよ早来市街に入った模様。
近くのグラウンドでは子どもたちがサッカーの練習?をしていてのどかな休日を実感。
市街地に入ってすぐの食堂で昼食という名の道草を食った後、早来駅へ。
追分方面へ向かう列車は1時間後なので駅周辺を歩いてみることに。
近くの『レストランみやもと』でカマンベールチーズソフトクリームを食べる。
暑い夏には良く効く。
早来駅に戻る。
左右対称の駅舎の左側に物産店が併設しており、JRのきっぷや地元名産のチーズやお菓子を販売していて、競馬ファンが喜びそうなグッズも。
数年前に来た時にはここでディープのコースターを購入していて今も愛用している。
ディープの活躍は語る必要はないが、彼が鬼籍入りしてしまった今もディープの子どもたちが競馬界を席巻しているのを見ると嬉しくなってくる。
追分までのきっぷを買うと、見慣れないきっぷが。
常備乗車券といい、あらかじめ発行してあったきっぷに日付を入れるもので、これを目当てに収集するファンもいるほど。
駅員がいない代わりに近くの商店などで販売しているケースがあるのだ。
味のある跨線橋を渡ると追分方面から一両のディーゼルカーが。
先ほど乗った10時台の次の列車で、3時間半以上間隔が空いているのは国道が並走しておりバスも走っているのも影響しているのでしょう。
北海道で鉄道が衰退している原因に過疎化やモータリーゼーションが進んだのをまざまざと感じました。
自分自身も追分までは車で来ているので、車が便利なのは事実なのですが・・・
苫小牧行が発車してすぐに岩見沢行13:49発の列車が来る。
前の列車が9時ちょうどだったので、4時間近くも間隔が空いていました。
そのディーゼルカーは乗車率そこそこ。学生さん達が目立っていた。部活帰りなのか、ジャージ姿が目立つ。
自分にも昔そんな時代があったなと思いつつ、来た道を鉄道で帰る。
早来から14分で追分に到着。早い。
乗ってきた列車を見送り、帰路に着く。
今回は寄らなかったが、道の駅『あびらD51ステーション』や鶴の湯温泉など、安平には魅力が詰まっています。
土地も比較的安く買えるみたいなので、鉄道とウマが好きな方は移住を考えてみてもいいかもしれません(笑)
安平町には隠れた魅力があることを知っていただきたく、紹介しました。
目を通していただけたら幸いです。よろしくお願いします。
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