日本の最北端は、北海道稚内市の宗谷岬と言われています。
一般人が立ち寄ることができる最北端の地でありますが、実際の最北端は宗谷岬ではありません。
宗谷岬の沖合約1kmに位置する無人島の弁天島が存在します。
地図をご覧いただいてもお分かりの通り、北方領土を除いて、日本の最北端は弁天島なのです。
弁天島とは?
宗谷岬から西へ約1kmにある無人島。
島は玄武岩で構成されてホタテ貝のような形をしており、周りには岩礁が多く見られます。
弁天島の名前の由来は、昔、弁財天が祀られていたことに由来していると言われています。
北海道のアイヌ民話でも語られていて、弁天島には十センチ四方の綺麗な模様のような地形があり、その部分が「宝物をいれる箱」であると伝えられています。
またこの島は小さいながらも、サハリンから南下してくるトドの上陸地となっており、その数は年々増加傾向にあり、2017年にはなんと約2,000頭のトドが確認されています!
現在、弁天島に一般人が上陸することは困難で、一般人が訪れることができるという条件での最北端は宗谷岬となります。
実質最北端、宗谷岬って?
宗谷とはアイヌ語で、so-ya(磯岩の岸)、つまり岩礁の海岸を意味しています。
名前の通り、宗谷岬周辺の海岸は遠浅の岩礁が続いています。
かつて、世界地図に唯一日本人の名を残した探検家・間宮林蔵が宗谷岬から樺太(現・サハリン)へ渡ったこともあり、宗谷岬には間宮林蔵の立像が建設されています。
そんな宗谷岬の沖合に浮かぶ弁天島の周辺の海は昆布やウニなどの産地であり、冬になるとサハリンから越冬のために南下してくるトドの上陸地となっています。
晴れた日には宗谷岬からサハリンを望むこともでき、弁天島に上陸しているトドの姿を陸上から肉眼で見ることもできるそうです。
観光スポットとしての宗谷岬
海沿いに国道238号が走り、季節を問わず観光地としてにぎわう宗谷岬。
「日本最北端の地の碑」があり、ライダーの聖地とも言われる宗谷岬には全国からツーリングに来た多くのライダーが訪れます。
日本最北端のガソリンスタンド(安田石油店)があり、最北端給油証明書という最北端ならではの記念品がもらえるのが良いですね。
他にも日本最北端のお土産物屋「柏屋」さん、日本最北端の神社「宗谷岬神社」など最北端揃いです。
おすすめの
宗谷岬周辺はグルメスポットでもあり、ホタテなど海の幸を堪能できます。
その中で特におすすめしたいのが、「間宮堂」です。
稚内市宗谷岬公園内の高台の上にありますので、お店の中からの景観も見事です!
おすすめは塩帆立ラーメン!ホタテの出汁がかなりきいていて、あっさりしているけどコクがある絶品ラーメン。
店先の看板には「ラーメンは北に来るほどうまくなる」と書いてあるほど!
最北端宗谷岬を訪れた際は、ぜひお試しあれ♪
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