ウイスキーの聖地「余市蒸溜所」に立ち寄りました。

数年前、札幌旅行の時、ウイスキーの聖地「余市蒸溜所」に立ち寄りました。
ヨーロッパに迷い込んだような素敵な建物が魅力ですが、お酒が好きな人にとっては、試飲スペースが一番楽しみかもしれません。

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余市蒸溜所と竹鶴政孝

2014年9月29日から2015年3月28日にかけて、NHKの朝ドラで放映された「マッサン」。そのモデルとなった人物が竹鶴政孝でした。
1918年、竹鶴政孝はウィスキーの本場であるスコットランドに行き、竹鶴は本場仕込みのウィスキー醸造技術を身に着け、日本に帰国します。

そして、竹鶴はスコットランドと気候風土が似ている北海道の余市に蒸留所をつくり、それが、今に残るニッカウヰスキー余市蒸留所です。
当時、北海道では石炭が豊富に得られ、石狩平野では麦をつくることもでき、原材料である麦と上流に不可欠な石炭。
この二つが得られたことも余市に蒸留所をつくった理由でした。

他にも寒冷で湿潤な気候も重要。
余市は一年を通じて寒冷、かつ、海からの風が吹く湿潤な気候のため、ウィスキーをゆっくり熟成させるのに最高の環境でした。
そこに、竹鶴がほれ込んだのでしょう。

ウィスキーの味に大きな影響を与えるのは樽での熟成期間。
長期間保存される中で、水分が少しずつ抜け、ウィスキーの味ができあがります。

余市蒸溜所を見学

余市蒸溜所の正門は、まるで西洋のお城のような風格で入る前から期待してしまいます。
蒸溜所の敷地内には、数多くのレトロな建物が並びます。
まるで竹鶴が生きた大正時代に迷い込んだような、不思議で素敵な空間ですよ。

敷地内には竹鶴政孝と妻のリタが住んだ邸宅が今も残っています。
木造の薄緑色の建物は、周囲の緑に溶け込むかのようなデザインで周囲と調和しているように感じました。
リタが常に手を入れていた美しい庭は、主を失った今でも整備され訪れた観光客を上品に迎えてくれます。
この建物は、国の登録有形文化財となっています。

スコットランドから竹鶴が持ち込んだウィスキーの文化は、現代日本にしっかりと受け継がれました。

余市蒸留所の施設情報

ニッカウヰスキー北海道工場 余市蒸留所
住所:北海道余市郡余市町黒川町7丁目6

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