芦別市のスターライトホテルに宿泊してきました。
市街地から離れた山間の静かな立地で夜になれば、その名の通りで満点の星空。
温泉と寛げる環境が整っていましたが、実際に泊まってみると少し気になる点もいくつかありました。
見え隠れする歴史
このホテルは思った以上に古くから経営しています。
この施設が現在につながる流れは、1972年に今のホテルの付近にあった、旧油谷小学校の体育館の下から温泉が発見された事から始まります。同年に温泉を活用した「健民センター芦別温泉」が開設されますが、当初は観光目的ではなく地域の保養施設として整備されました。
1979年に国民宿舎が加わり、1987年には浴場施設が整備され、1989年に芦別スターライトホテルが開業して、現在のような建物が横並びになった構造となったのです。
大きな転機は2017年で、この年に北海道ホテル&リゾート株式会社が芦別市健民センターの指定管理者となり、スターライトホテルおよび温泉施設の運営を引き継ぐことになりました。
それ以前は市営色の強い運営体制でしたが、民間主導に移行した事によって雰囲気が変わっていきます。
そして2019年、温泉施設が「おふろcafé星遊館」としてリニューアルされ、従来の宿泊施設から、温泉・休憩・飲食・宿泊を一体化した複合滞在施設へと変化し現在の形となったのです。
施設を継ぎ足すように拡張していった結果、建物は横並びの長い構成になっている。
それぞれの建築時期が異なるため、内部の構造や雰囲気にもばらつきがあります。
館内散歩
宿泊者は一番端にあるスターライトホテルの宿泊者ラウンジ「星のラウンジ」でチェックインを行い、その後に客室へ移動する流れになっています。
洋室を選ぶとスターライトホテル側、和室を選ぶと元国民宿舎側の建物に分かれます。
長く建物が並んでいるため、スターライトホテル側から温泉施設「おふろcafé星遊館」まではそれなりに距離があり、移動はやや面倒に感じる場面もあり、和室に抵抗がなければめんどうの少ない和室の方が使い勝手は良いと感じました。
今回宿泊したのは洋室のコンパクトツインで、リノベーションはされているものの全体的に古さは残っています。特に客室の水回りは年季を感じる部分がありました。
荷物を置いた後は、まずブックライブラリーへ向かい読書をしました。
漫画を中心とした蔵書が多く、時間を潰すにはかなり充実した内容です。スターライトホテル側とおふろcafé星遊館の両方に設置されており、ホテル側には比較的新しい作品が多く、星遊館側にはやや古めの作品やマイナー作品が揃っています。ハンモックにゆられながら読んでいると、あっというまに時間が過ぎていく空間です。
それぞれをつなぐ廊下には、芦別や炭鉱の歴史に関する写真が展示されています。郷土資料館のようで、見応えがあり、歩きながら思わず見入ってしまいます。
お風呂
お風呂は内風呂が2種類と露天風呂があり、泉質については細かくは触れませんが「美肌の湯」として知られており、なめらかな肌触りと保湿感のあるお湯が特徴です。
露天風呂には「星空スイッチ」が設置されており、3分間だけ周囲の照明が消灯される仕組みになっています。
その間は真っ暗、湯に浸かりながら見上げる満点の星空は爽快、温泉と星空がセットで楽しめるって、なかなか贅沢な体験です。
サウナはフィンランド式のバレルサウナと塩サウナが用意されており、外気浴スペースでは星空を眺めながら休めるので、サウナ好きの方も満足度は高いでしょう。
入浴後は無料のデトックスウォーターで水分補給ができ、休憩スペースでのんびり。
温泉に入るだけで終わらないのが魅力の一つです。
利用時には、アフタヌーンティーも体験しました。
小さめのケーキやスイーツが、アフヌン感あるティースタンドに乗せられ、見た目も可愛くテンションが上がります。
ちょうどいい満足感で、温泉+スイーツという組み合わせはかなり贅沢。
女子旅や自分へのご褒美にもぴったりだと感じました。
食事の満足度も高い
夕食は炭鉱レストランでの創作コースを頂きました。
いわゆる地産地消の素材をつかった、多彩で豪華なメニュー、食レポは苦手なのでこれぐらいに留めます。
お食事よりも印象に残ったのが炭鉱レストランです。
壁一面に坑内の写真が貼られ、実際に使用されていた工具や道具類もあちこちに展示されているので、資料館の中で食事をしているような感覚でした。
あれはなににつかったのだろうとか、会話もはずんで楽しい食事でした。
料理を楽しむというより、食事と同時に芦別の炭鉱史に触れる感覚です。
普通のホテルのレストランとは明らかに違っていて、らしさを感じます。
寝る前のお楽しみ

芦別と言えば、夜が本番。
「星のまち」として知られる芦別は、周囲を森林に囲まれ、街明かりの影響が少ない環境にあります。そのため、晴れた夜は肉眼でも星がはっきり確認できるほど空が開けているのです。
ホテルでは、地元の星空案内人が日替わりで担当する、スターウォッチングが開催されます。
星空を見る前にその日の星空についてレクチャーがありますので、ただ見てお終いではありません。
星の名前や位置を教えてもらいながら眺めると、普段とはまた違った見え方になるのが面白いところです。
私は星が好きで気になって訪れたのですが、 こんなに見えるの?と感じるくらい、 肉眼でもしっかり星が確認できる環境に驚きます。
想像以上に綺麗で、気づけばかなり長い時間ぼんやりと眺めていました。
星が好きな人にはたまらないはずです。
温泉・癒し・星がそろう、また行きたくなる宿
全体を通して、らしさを感じるホテルで、宿泊以外に日帰り入浴もできて手軽に楽しめます。
一方、フロントはそれほど広くないため、チェックアウトの時間帯は宿泊客が重なりやすく、やや混雑する場面がありました。
時間に余裕を持って動いた方が良さそうです。


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