長万部町にある三八飯店は、浜チャンポンで知られる人気店です。
長万部を訪れるたびに気になっていたもののタイミングが合わず、今回ようやく立ち寄ることができました。
三八飯店が長く愛されている理由や料理を食べてみた感想について紹介します。
長万部で愛され続ける理由と有名になった背景
三八飯店の歴史は長万部ではなく、寿都町から始まります。
もともとは昭和40年頃に創業した喜多郷旅館に喜多郷旅館に併設された食堂で、現店主の祖母が営んでいました。
昭和44年には曾祖父の名前である「三八(さんぱ)」を屋号として掲げ、三八飯店となります。
現在の看板メニューである浜チャンポンも、この寿都時代に誕生した料理です。
転機となったのは昭和54年でした。店主の叔父が札幌・手稲に三八飯店を出店すると、寿都の名物だった浜チャンポンが札幌でも評判となり、大きな人気を集めます。
一方で、当時の寿都は釣り客で賑わう町でしたが、次第に来客が減少していきます。
浜チャンポンが寿都以外でも十分に通用することが解っていたので、店主の父親は新たな出店先を探し、昭和57年に長万部へ店を構えました。
当時は高速道路が開通していませんので、国道5号線は札幌〜函館の主要道路で多くの人達が利用していました。
そこに、高度成長期で自家用車が普及していくとともに「ドライブイン文化」が広がっていました。
現在のようにコンビニはありません、長距離移動をするドライバーたちは国道沿いのドライブインで食事や休憩を取るのが一般的だったのです。
そんな立地にぴったりだったのが、三八飯店のボリュームある料理で、食べた人の口コミによって評判が広がっていきます。
現在では観光客だけでなく地元の人たちにも親しまれ、長万部を代表する飲食店のひとつとして定着しています。
名物あんかけ焼きそばか浜チャンポンか?
三八飯店を訪れると、多くの人が一度は悩むはずです。
看板メニューの浜チャンポンにするか、それとも、あんかけ焼きそばにするか。
あんかけ焼きそばは間違いなく店の代表格ですし、安定した定番メニューと言えます。
香ばしく焼かれた麺にたっぷりの餡が絡み、これを選ぶ人も多いでしょう。
ただ、あえて浜チャンポンを選びました。
理由は単純で、あんかけ焼きそばは他の店でも食べる機会がありますが、浜チャンポンは看板メニューであること以上に、三八飯店ならではの個性が強く感じられたからです。
実際に運ばれてきた浜チャンポンには、大きなイカが丸ごと一杯入っていて見た目の迫力も十分。
エビやホタテなどの海鮮もたっぷり入っており、一杯の中に長万部らしさが詰まっているように感じました。
スープは海鮮の旨味がしっかり出ていますが重すぎず、最後まで飽きずに楽しめます。
知名度ではあんかけ焼きそばに譲るものの、「ここで食べる意味」という点では浜チャンポンは負けていません。
訪れて感じた、また来たくなる理由
印象的だったのは、人気店にもかかわらず回転が早いことでした。思ったほど待たされず、店員さんもテキパキと動いています。
店内は活気がありますが、観光客ばかりという雰囲気ではありません。名物目当てで訪れる人もいれば、普段の食事として利用しているようなお客さんの姿も見られます。
周囲を見ていると、あんかけ焼きそばや浜チャンポン以外のメニューを注文している人も少なくありません。チャーハンや唐揚げなどの定番中華が次々と運ばれていく様子を見ていると、この店が観光客向けの名物店であるだけでなく、地域の人たちにとって身近な町中華でもあることが伝わってきます。
正直、一回では足りません。
あんかけ焼きそばも気になるし、チャーハンも食べてみたいと考えてたら、全メニュー制覇するには通うしかないという気持ちになります。
長万部に行く理由が一つ増える、そんなお店でした。


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