函館旅行の途中、3月後半の晴れた日に函館山にもほど近い「函館公園 こどものくに」へ来訪しました。
雪はすっかり解けて地面が見えていましたが、海からの風が非常に冷たく、外を歩くにはまだかなり寒さが厳しい時期。
そんな中でも、歴史を感じさせる遊具とスタッフの方々の温かいおもてなしに触れ、結果的に家族の思い出に残る時間を過ごすことができました。
2歳と6歳の息子たちを連れて訪れた体験をもとに、親子目線でレポートします。
明治時代から続く公園内の遊園地
「函館公園 こどものくに」は、1879年(明治12年)に開園した日本でも屈指の歴史を誇る「函館公園」の一角にある遊園地です。
最大の特徴は、多くの遊具に歴史的価値があること。全体的にレトロで「古い施設」という印象は否めませんが、園内のいたるところに手作り感あふれる工夫が見られ、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。
函館駅から車で10分ほどの距離にあり、公園内にはミニ動物園(動物飼育施設)も併設されているため、遊具だけでなく自然や生き物とも触れ合える貴重なスポットになっています。
日本最古の観覧車と、歴史を刻む遊具たち

この遊園地のシンボルといえば、なんといっても「空中観覧車」です。1950年に製造された現存する日本最古の観覧車で、国の登録有形文化財にも指定されている歴史的価値の非常に高いものです。
親としては「パパたちが生まれる前から、ここでたくさんの人を乗せてきたんだよ」と感慨深く伝えたのですが、子どもたちにとっては、まだその歴史の重みを理解することは難しかったようです。
一般的な観覧車と違い、座席が外にむき出しになってる点に怖がってしまい、乗ることはできませんでしたが、その独特のフォルムを眺めるだけでも、この場所が刻んできた時間の長さを感じることができました。
ブランコが回転する「スカイチェアー」やメリーゴーランドなど、地味に見えても一つひとつが歴史を背負った貴重な遊具ばかりです。
他にも園内に無造作に置かれている、コイン式電動遊具も古いものが多く、懐かしいよりもお宝なのかもしれません。

寒さを忘れるスタッフの温かい配慮と遊び
当日は非常に寒い日でしたが、スタッフの方が温めたカイロを子どもたちに手渡してくれました。
こうした細やかな心遣いは、公共の施設や大型テーマパークではなかなか味わえない、この遊園地ならではの魅力です。
兄弟が仲良く楽しんでいたのが「バズーカ当て(有料)」や、少し変わった「かえる釣り(有料)」です。特に「かえる釣り」は、竿の先に付いた磁石でかえるの模型を釣り上げる素朴な遊びですが、前の人の順番を待ったり、スタッフの説明をじっくり聞いたりする必要があり、想像以上に時間がかかります。
ある一定の数を釣れると景品がもらえることもあり、子供たちは真剣な表情でカエル釣りを楽しんでいました。
慌ただしい日常を忘れ、ゆっくりとした時間の流れの中で兄弟が協力して遊ぶ姿は、親としても微笑ましい光景でした。
園内には、手作り感のある写真スポットも点在しており、子どもたちはさまざまなポーズで写真を撮るのに夢中になっていました。こうした子どもを楽しませる仕掛けが随所にあり、家族全員が満足できる時間となりました。
工夫が光る「ミニ動物園」での扮装写真

遊園地に隣接する無料の動物飼育施設(ミニ動物園)も、子連れには外せないスポットです。
園内では、「ヤクシカ」や「エゾタヌキ」など、親しみやすい動物たちが飼育されています。他にも、美しい羽を広げる「クジャク」や「ウサギ」、さらには「ミニチュアホース」など、多種多様な動物たちを間近で観察できるのが魅力です。
動物を眺めるだけでなく、来園者が楽しめる「工夫」が随所に見られました。特に印象的だったのが、檻の前に用意された写真スポットです。鹿の角がついたヘルメットなど、動物に扮装できるアイテムが置かれており、動物になりきって記念撮影を撮ることができます。
長男も楽しそうに角をつけ、本物の動物たちをバックにポーズを決めていました。こうした「手作り感のあるおもてなし」が、古い施設をより魅力的に見せてくれています。
滞在時間とチケットの選び方
今回の滞在時間は約1時間半ほど。規模や一つひとつの遊具のクオリティを考えると、正直なところ「1回ごとのチケット代は少し高めかな」と感じる部分もありました。
ただ、日本最古の観覧車をはじめとする歴史的遺産を維持し、スタッフの温かいサービスを受けられることを考えると、場所代としての価値は十分にあると言えます。短時間で集中して遊ぶのがコツかもしれません。
尚、我が家のように3月末などまだ肌寒い時期に来訪する場合は、暖かい格好での来訪をおすすめします。
おすすめポイント
- 日本最古の観覧車など、歴史的に貴重な遊具を間近で見られる
- スタッフが親切で、カイロをくれるなどの温かいおもてなしがある
- 併設のミニ動物園や園内での手作りの写真スポットが楽しめる
- 「かえる釣り」など、小さな子どもでも楽しめる素朴な遊びが充実
- 公園全体が広く、遊園地の後も散策を楽しめる
気になるポイント
- 遊具が古いため、怖がってしまうお子さんもいるかもしれない
- 規模の割にチケット代が高く感じる場合がある
- 「かえる釣り」など一部のアトラクションは待ち時間や説明に時間がかかる
- 3月の函館は非常に寒いため、防寒対策を徹底する必要がある
- 駐車場が混み合うことが多いため、時間に余裕を持った移動がおすすめ
昭和レトロな温もりに浸る、家族の休日
「函館公園 こどものくに」は、最新鋭の遊園地のような派手さはありませんが、そこにしかない歴史と人の温かさが詰まった場所でした。
思わずカメラを撮りたくなる手作り感のある写真スポットや、スタッフの優しい声かけに、大人も子どもも心が解きほぐされます。
歴史的価値のある遊具に囲まれて過ごす時間は、函館旅行の中でも一味違う穏やかな思い出を刻んでくれるはずです。子連れでの函館旅行の際には子供の遊ばせスポットとして、家族で「タイムスリップ」気分で楽しんでみてはいかがでしょうか。


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