神の子池を見学した率直な感想

神の子池は摩周湖からすこし北、有名な観光地からほど遠く、近くに駅やバス停なんてありません。
自分の車で行くか、レンタカーを借りないと訪れる事ができない、まさしく秘境の森の中にひっそりとあります。

目次

神の子池へ

神の子池へ向かう際は、Googleマップに登録されているため、検索欄に「神の子池」と入力すると案内されます。
アクセス方法としては、斜里町方面から向かうルート、もしくは弟子屈町から中標津町方面へ大きく回り込むルートのいずれかになります。

神の子池は北海道道1115号摩周湖斜里線の途中に位置していますが、近づくにつれて周囲の人工物がほとんどなくなり、「このまま進んでいて問題ないのだろうか」と不安を感じるほど景色が変化していきます。
入口付近には案内看板が設置されていますが、夏場は草木に隠れて見落としやすいため注意が必要です。

池へ通じる道に入った後は、道幅の狭い山道が続きます。対向車とすれ違うのに慎重になるほど狭く、夏季は木々が生い茂るため、視界が悪く感じられることもあります。
そのまま進んでいくと、やがて森が開け、駐車場に到着します。

駐車場にはクマ注意の看板が設置されており、大丈夫なのかな?と思うでしょう。
そこからは徒歩で森の中を進みますが、木製の遊歩道が整備されて歩きやすくなっています。観光シーズンには他の来訪者の姿も見られ、安心感を持って散策できるでしょう。

手つかずの自然

遊歩道を使って池の周囲をぐるりと一周しながら見学する形になります。
ただ、夏場は木々が生い茂っているため、池全体を一望できる場所は少なく「思っていたより小さいかもしれない」と感じました。もっとも、池なのだからこのくらいの規模なのだろう、と妙に納得してしまったのも正直なところです。

いくつか設けられている見学スポットから池を覗き込むと、水は驚くほど澄んでいて、美しい青色をしています。泳いでいる魚の姿がはっきりと見え、思わず見入ってしまいました。
この池の水は、池の底から湧き出す伏流水が水源とされており、湧水に含まれる成分や水の動きなど、さまざまな要因が重なって青く見えていると考えられています。ただ、その青色の正確な仕組みについては、今のところ完全には解明されていないようです。

池の中には倒木が横たわっていますが、長い時間が経っているはずなのに腐敗している様子がありません。その光景が妙に印象に残り、自然の不思議さを強く感じさせられます。
美しく、静かで、神秘的な神の子池は、眺めているうちに言いようのない怖さのような感覚も湧いてきました。ただきれいなだけではない、そんな場所でした。

神の子池観光の感想

神の子池は、ただ美しいだけでなく、理屈では説明しきれない自然を感じられる場所です。
静かに水面を眺めていると、思わず引き込まれてしまいそうになるような、不思議な魅力があります。

一方で、周囲にはほとんど何もなく、池自体の規模も決して大きくはありません。そのため、人によっては「これだけなのか」と感じることもあるでしょう。
実際のところ、初めて訪れたときの印象は強いものの、何度も足を運びたいかと聞かれると、正直少し迷うというのが率直な感想です。大自然の神秘といっても、多くの人にとっては一度見れば十分に満足できる場所かもしれません。

周辺とあわせて観光するのであれば、比較的立ち寄りやすいのは裏摩周展望台でしょう。神の子池単体というより、周辺の自然と組み合わせて訪れることで、より充実した体験になると思います。

とはいえ、一度は足を運んでみる価値のある場所であることは間違いありません。少し頑張ってでも見学するだけの魅力は、確かにあります。

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