スウェーデンそっくりの住宅地「スウェーデンヒルズ」

道内には「洋風」どころか、街並み全体がまるで北欧スウェーデンのような住宅地が存在する。

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その名は「スウェーデンヒルズ」

札幌市から北東に隣接する当別町、その山間の一角に「スウェーデンヒルズ」と呼ばれる住宅地がある。

住宅は全てスウェーデン風の建物で統一され、電柱や塀といったものも一切なし。えんじ色の外壁の家々が立ち並び、ゆとりある区画と自然と調和した緑豊かな街並みは、スウェーデンに迷い込んでしまったかのよう。
異国情緒ではなく、もはや異国そのものである。

なぜここにスウェーデン風の住宅街が?

スウェーデン式住宅は、寒さや雪の厳しいスウェーデンで培われた住宅らしく非常に機密性と断熱性に優れており、同様に寒さと雪の厳しい北海道にマッチした住宅なのだろう。
実際、この地がスウェーデンヒルズとして開発されたのも、気候風土がスウェーデンと似ていたのがきっかけだそう。

50年近く前に当別町を訪れた駐スウェーデン日本大使がこのスウェーデンに似た気候風土に気づき、当時のスウェーデン国王の日本との交流拡大の意向もあり、交流拠点を町内に作ることを提案。
宅地開発業者が中心となってスウェーデン式住宅が立ち並ぶ街づくりとして「スウェーデン村構想」が立ち上がり、町もこの計画に賛同してこの地へ誘致。
このスウェーデン村構想が現在のスウェーデンヒルズとして成立した。

当別町もこれをきっかけに公式訪問などスウェーデンとの交流を拡大し、1987年にはスウェーデン中部にあるレクサンド市と姉妹都市の提携に至っている。

スウェーデンの文化に触れる

地区の中央付近には、「スウェーデン交流センター」という施設があり(もちろんスウェーデン風の建物)、当別町とレクサンド市のみならず、日本とスウェーデンの交流の重要な拠点となっている。

ここではスウェーデンの文化・産業の紹介や関連グッズの販売、スウェーデン伝統の木工品や吹きガラスの工芸品の制作や展示が行われている。
センター内のホールでは、夏至の前後にスウェーデンやフィンランドで行われる「夏至祭」や、スウェーデンの伝統音楽のコンサートなど、様々なイベントが年間を通して催される。
まさにスウェーデンや北欧の文化に触れたり感じたりすることができる施設となのだ。

北海道のスウェーデン

秋が深まり冬に向かい、北の大地が雪に覆われる季節。スウェーデンヒルズのあの風景は雪景色で一層よく映えるだろう。
ヨーロッパ、特に北欧に行って風景や文化に触れてみたいけど、そこまで行くお金も時間もない⋯と言う方は、日本の“疑似スウェーデン”訪れてみるのはどうでしょう。

もしくは住んでみたいという方は、中古物件や土地の販売もある。土地自体は100坪以上800万円と比較的に安価だが、物件つきだと3000万円前後。
都会の生活に疲れ、移住を考えている富裕層の方にはお薦めしたいが・・・北海道、それもこの近辺は思った以上に不便である事は知っておいて欲しい。

※実際に住まわれている方がいますので、訪問の際は住民に迷惑にならないようにしてください。

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