大雪山の四季

北海道のほぼ中央にそびえる大雪山連峰は、道内最高峰・旭岳(標高2,291メートル)を主峰とする雄大な火山群です。火山活動によって形成された山々は、十勝岳やトムラウシ山、黒岳、白雲岳などを含み、その広がりはまさに「北海道の屋根」と呼ぶにふさわしいスケールを誇ります。
標高2,000メートル級の峰々が連なるこの山域は、日本最大の国立公園「大雪山国立公園」の中心をなし、手つかずの自然と多様な生態系を今に残しています。

なんて書くと固くるしい感じがしますが、普段何気なく自宅の窓から見えている景色でなのですが、良く調べてみると知らないこともたくさんあり、そんな北海道の魅力を知ってほしいと思って書きます。

目次

夏の大雪山

夏の大雪山は高山植物が咲き誇って、例えるならば天空の花園です。
チングルマ、エゾノツガザクラ、コマクサなど可憐な花々が短い夏を彩り、山肌を鮮やかに染め上げます。

雪がほとんど残ってなく、気温も寒いことはありますが、全般、登山を気軽に楽しめる季節です。
旭岳ロープウェイや黒岳ロープウェイを利用すれば、だれでも標高の高い景観が楽しめます。

縦走路も整備されており、旭岳からトムラウシへ抜ける本格的なルートは多くの登山家の憧れ。
広大な山域に広がる湿原や残雪などが訪れる者に、手つかずの自然を体感させてくれます。

秋の大雪山

8月末には早くも山頂部が色づき始め、大雪山は日本で最も早く紅葉が見られる場所として知られています。赤や黄に染まった山肌が織りなすグラデーションは圧巻で、旭岳や黒岳の登山道から眺める光景はまるで絵画のようです。

この季節には紅葉目当てに観光客が訪れ、短い秋を惜しむように山を楽しんでいきます。
ただし秋はヒグマの活動が活発になる時期でもあります。
登山や散策の際は十分な注意が必要で、あらかじめビジターセンターなどで出没情報をしらべ、熊鈴や立ち入り制限区域の確認など、安全対策を怠らないことです。

冬の大雪山

初雪が降ると山はあっという間に雪に包まれ、翌年のゴールデンウィーク頃まで白銀の世界が続きます。
冬は長く厳しく、寒さは肌を刺すほどですが、雪質は軽く乾いた粉雪が多く、スキーやスノーボードに最適で、バックカントリーを楽しむ登山者やスノーボーダーが国内外から訪れます。

晴れた日の青空と白銀のコントラスト、夜には星が冬の澄んだそらに輝く光景は美しいを通り越して、荘厳ささえ感じ非日常感が味わえます。
そこでお勧めなのが旭岳温泉です。
いくつかあるホテルの露天風呂でしっぽりしながら、雪見酒なんておつですよ。

春の大雪山

雪解けとともに残雪と新緑が入り混じり、生き物が待ちわびた春。
高山植物が芽吹き、融け残った雪と新緑のコントラストが美しい。

登山道には小鳥の声、時折姿を現すエゾシカやキタキツネが可愛らしく、エゾナキウサギが見られればがラッキーです。雪解けと同時にチングルマやコマクサ、エゾノツガザクラなどが可憐な花を咲かせはじめます。

雪と命の再生が織りなす季節を実感できる季節です。

思い出と大雪山

今は転勤で首都圏にいます。季節が移りゆく度に、早春の水を張った田んぼに映る、緑の草原の向こうに雪残る姿等など、窓から見えた大雪山を懐かしく思い出します。

北海道に帰りたいと思っています。

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