冬の夜、南郷通りを札幌に向けての帰り道のこと、風は吹いているようで木々は揺れている。
しかし雪は降っておらず、道路上には積雪も見られない。
信号をいくつか越えたが、中央寄りの車線にハザードをつけた車が停止しているのを見かけ不思議に思っていたのだが・・・まさかあんなに怖い出来事を経験するとは知らなかった。
運転して帰宅途中
ゆっくり運転するが、上り勾配の信号で中央よりなのにハザードを付けている車を数台見かけた。
不思議に思いながら車を走らせていたが、またもや上り勾配の信号のところで赤信号になる。
信号がある手前では、歩行者信号が点滅したら減速すべし!と、地元の人から聞いていたのでゆっくりと減速していった。
停車したのは、本当に緩やかな上り勾配の信号だった。
雪が積もっている様子もないので、気をつける気持ちもなく信号が変わるのを待っていた。
信号が変わったが
信号が青になってスタートしようとアクセルを踏んだ、急発進は御法度なのは知っており、ゆっくり発進したはずなのに・・・スタック状態でタイヤが空回りしてしまうではないか!?
「どういうこと?」
私がいたのは中央寄りの車線、後続車がミラーから見えるがどうしようもない。
先ほど見た「停車してハザードを付けた車」の意味がここで分かった。
「ひょっとしてブラックアイスバーン?」
私ははじめてのことでどうして良いのか全く分からず、とりあえず見た車と同じようにハザードをつけた。
「でも、ゆっくり止まった時は何も滑る感じはなかった」
「上り勾配だったから?」
「上りっていってもほんの僅かだけ勾配があるくらいなのに、どういうこと?」
焦る気持ちの中、グルグル考えが浮かんできた。
脱出を試みる
横を見ると同じように停車してしまっている車があった。
タイヤのあたりを見ると、うっすらだがキラキラしている。
「凍ってるやん!!」
その時はっきり確信したと同時に、冬道を車で走る怖さを身に染みて感じたのでした。
しばらくの間「どうする?」頭の中は焦りと抜け出す方法しかなかった。
「下がってみるか」
後ろに車が来ないのを確認して、勾配の下までゆっくり下がっていった。
「ここからなら上り切れるか?!」
青信号になるのを確認し、そ~とアクセルをアクセルを踏んでいった。
「越えられた!」
恐ろしや
「恐ろしや、北海道の冬道・・凍ってるなんて分からんやん!」
「こんな光景見たことがない」
「こんな場所で動けなくなるものなのか?」
脱出以降、特に夜道はドキドキ恐る恐る運転することになりました。
事故にならずによかった。
「恐ろしや、北海道の夜、ブラックアイスバーン!」
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