年始のゴミ騒動

私の住む地域は、道内でも外気温がトップレベルで寒い地帯です。
20年ほど前の大寒波の日に体験した、北海道だからこそのちょっとゾッとするお話です。

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年始の大掃除

普通の家庭なら大掃除は年末でしょうが、少しばかり無頓着な私は年が明けてから始めました。
いるもの、いらないものにわけていくと、いらないものが多すぎて、大袈裟にいわなくても足の踏み場がないくらいゴミの山。
ゴミステーションに捨てたいが収集日はまだ2日先、でもなんとかしないと寝る場所もない。

そこで私が思いついたのは、マンションには地下にある各部屋ごとの物置スペース。
とりあえずそこにおいて、ゴミの日になったら出しに行こう!と言うことにしました。

地下へ捨てに

ゴミを持って滅多に行くことはない地下。
当時はオートで電気がつくわけもなく、スイッチを入れると昔ながらの蛍光灯がじわじわとついていく。
電気がついても薄暗く、あたりはシーンと静まり返っていてちょっと不気味。
軽く迷路みたいになっていて、ようやく自分の物置をみつけて、そこにゴミをしまって帰ろうとすると。

向こうの暗がりの辺りから『ガサガザガザ』と音がしたと思うと、だんだんと近づいてくる。
野良猫が住み着いているのかな?と思った矢先、真っ黒な人形のなにかが目の前に現れたのです!
「幽霊が出た!」と悲鳴をあげながら、猛ダッシュ家へ逃げ帰りました。

幽霊じゃなかった

次の日の朝、どうせ誰かに話しても信じてもらえないだろうと思いながら、母に話したら・・・。
「うちのマンションの地下、ホームレスが住み着いているらしいよ。」
なんてサラッと一言。
どうやら近隣の人達では話題になっていたようですが、普段はあまり家にいないので知りませんでした。
その後ホームレスがどうなったのかは知りません。

北海道に住むホームレスは、冬の寒さと雪を凌ぐ為に建物の地下などに潜り込んで住処にするようです。
そうでないと凍死してしまうのは解りますが迷惑な話です。
最近はほとんどホームレスをあまり見なくなりましたが、地下鉄の通路などにいたのを思い出します。

※画像はイメージです。

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