後志総合振興局〜北海道の縮図

とにかく広くて市町村の数も多い北海道にはエリア分けの仕方が多数あります。
その中の1つが行政区分である総合振興局・振興局によるエリア分けです。
今回は北海道内に14ある総合振興局、振興局の中から後志総合振興局の基本情報や魅力を紹介していきます。

目次

後志総合振興局エリアの基本情報

後志総合振興局エリアの総面積は約4,306?、人口は191,720人(2023年7月31日 住民基本台帳)となっています。
エリア内の人口は埼玉県熊谷市の約192,000人(2023年8月1日)と同程度、面積は東京都2つ分と同程度となっています。
北海道の南西、渡島総合振興局エリアと檜山振興局エリアが構成する北海道のしっぽの付け根のあたりに位置し、一部のまちは日本海に面しています。
羊蹄山を代表とする恵まれた自然を背景に農業・水産業・観光業が営まれています。
また、札幌市と隣接するエリアであるため、札幌で働き後志総合振興局エリアに住む、逆に後志総合振興局エリアで働き、札幌に住むということも可能です。

後志総合振興局の市町村

渡島総合振興局エリアには1市、13町、6村、計20のまちがあります。
管内の20のまちと各市町村の特徴を紹介します。

後志総合振興局管内のまち

  • 小樽市 歴史も古く景観と観光を生かした北海道屈指の観光都市
  • 島牧村 村内のブナ原生林は日本一の面積
  • 寿都町 風力発電が町のシンボル
  • 黒松内町 幹線道路3本とJR函館本線が通る交通の要衝
  • 蘭越町 米の生産が盛ん。町内には多数の温泉郷がある
  • ニセコ町 海外からも人気の有名なスノーリゾート
  • 真狩村町 全日本スリッパ卓球選手権が開催される
  • 喜茂別町 町のイメージキャラクターは耳がアスパラガスのウサパラくん
  • 留寿都村 1年中楽しめるリゾート地。「やまはともだち♪」のCMも有名
  • 京極町 名水の郷。北海道で有名なコンビニの珈琲ゼリーはここの水が使われている
  • 知安町 世界的に有名なスキーリゾート
  • 共和町 ブランドスイカの「らいでん西瓜」が名産品
  • 岩内町 日本のアスパラガス栽培の発祥の地
  • 泊村 北海道初の原子力発電所の立地村
  • 神恵内村 人口が1,000人を切っている北海道内人口ワースト2位の村
  • 積丹町 なんといってもウニが有名
  • 古平町 かつてニシン漁で栄えた町
  • 仁木町 りんごやさくらんぼなどの果物栽培が盛んなフルーツ王国
  • 余市町 ウイスキーやワインが特産、ソーラン節発祥の地といわれている
  • 赤井川村 村唯一の小売店はご当地コンビニのみ

後志総合振興局エリアの魅力

後志総合振興局エリアは蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山を筆頭に美しい色合いの海や川を擁する自然豊かなエリアです。
この豊かな自然を存分に生かし、エリア内には3つも自然公園があるほか、リゾート地も多数あります。
夏にはラフティングやシーカヤック、サイクリング、冬には世界的にも有名なパウダースノーを味わうことができるウィンタースポーツなど、ネイチャーアクティビティーを存分に楽しむことができます。
また、後志総合振興局エリアには20を超える酒蔵があり、ウイスキーにワイン、日本酒、ビールなどのご当地酒を堪能することも可能です。

農業、漁業、酪農も盛んなことから、酒の肴にも事欠くことはありません。
酒好きにはうってつけのエリアと言えるでしょう。
このように「北海道といえば」と考えて思い浮かぶであろう、雄大な自然、おいしい農産物、水産物、お酒を1エリアで楽しむことができるため、後志総合振興局エリアは「北海道の縮図」とも呼ばれています。

日本国内でも珍しい、北海道唯一のカタカナ町名ニセコはなぜカタカナ?

後志総合振興局エリアにあるニセコ町は北海道では唯一、日本国内でも現在まで数例しかない珍しいカタカナ町名の町です。
そもそも北海道は元々呼ばれていたアイヌ語の地名を語源として、後から読みに漢字を当てた地名が非常に多いのですが、ニセコは読みをそのままカタカナで表記して地名としています。
なぜ、ニセコ町だけはカタカナ表記なのでしょうか。
そもそも、ニセコ町は1901年に真狩村から現市街を含む真狩川下流域を分村した際に作られた町です。

分村当時の村名はニセコではなく、市街地が真狩別太(まっかりべつぶと)と呼ばれていたため、それを省略し狩太(かりぶと)村(その後、狩太町へ変更)と命名されていました。
しかし、1963年に狩太町と倶知安町にまたがる山・ニセコアンヌプリ一帯がニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されるのを機に、状況が変わります。
ニセコアンヌプリの開発に力を入れてきた狩太町内では、今後の観光振興のためにも町名をこの山の名前からとった「ニセコ町」に変えようという意見が出てきます。

近隣の町から「ニセコの名前を独占させたくない」などの異論がでたものの、1964年には北海道庁から名称変更の許可を受け、狩太町はニセコ町になりました。
町名変更時になぜ漢字ではなくカタカナにしたのか、正確なところはわかりませんが、北海道内の他の市町村が古い時代に町名を制定したのに比べ、ニセコ町は近年になってから町名を制定したことや、そもそも町名の語源がアイヌ語の読みを語源にしたというより、ニセコアンヌプリという山の名前からとったという側面が強いためだと思われます。

とはいえ、ニセコにも漢字の当て字はあり、町内では「二世古」という名称もちらほら見かけることができます。
ニセコに行った際に探してみるのも面白いかもしれません。

北海道の魅力がぎゅっとつまった後志総合振興局エリア

農業、水産業、観光業と産業も多彩で見どころも豊富な後志総合振興局エリア。
特にお酒に目のない方には、観光でも移住でも、非常に魅力的なエリアと言えるのではないでしょうか。
観光・移住で興味のある方はぜひチェックしてみてください。

※画像はイメージです。

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