今回ご紹介いたしますどうぶつは「イルカ」です。
日本だけでなく、世界中からこよなく愛されているイルカをさまざまな角度からみていきます。北海道で人気のイルカウォッチングや、イルカに出会える水族館など、イルカの情報をぎゅっと凝縮いたしました。ぜひご覧ください。
知っていそうで意外と知らない?イルカのこと
ここでは意外と知られていないイルカの生態や、習性などをお伝えしていきます。また、章の最後にQ&Aもご用意しました。楽しみながらイルカのことを知っていただけたらと思います。
イルカの生態
イルカは海のいきものですが哺乳類です。ほとんどのイルカは群れで生活をおくっています。妊娠期間はおおよそ10か月。わたしたち人間とあまり大差がありませんね。主に、魚類やイカを捕って食べています。
イルカはとてもかしこいどうぶつで、狩りも巧みにおこないます。集団プレーが得意で、数頭のイルカで魚の群れを追い込んで狩りをおこないます。そんなイルカは1日に、約10〜15キログラムの魚やイカを食べています。
イルカの寿命
水族館でよくみかけるバンドウイルカの寿命は約40年(飼育下)です。カマイルカなど、さらに小型のイルカでは20年といわれています。しかし個体差があるので特定することはむずかしいです。
イルカとクジラの違い
ところで皆さんはイルカとクジラの違いをご存知でしょうか?
実は、イルカとクジラはどちらも「クジラ目」に分類されています。つまり、イルカはクジラの仲間なのです。クジラの種類は大きくわけて、「ヒゲクジラ亜目」と「ハクジラ亜目」の2つにわけることができます。
ヒゲクジラ
ヒゲクジラは、その名前の通り、口の中に歯ではなく「ヒゲ」が生えています。ヒゲは繊維質でできたブラシ状の板となっています。このヒゲを使って、フィルターのようにアキアミや小魚をこし取って食べます。ヒゲクジラには呼吸孔が2つあるのも特徴です。
みなさんもご存知、地球最大のおおきさを誇るシロナガスクジラはこちらに属しています。
ハクジラ
「歯」を使って魚やイカなどを一匹ずつ捕まえて食べます。ハクジラの呼吸孔は1つです。
ハクジラ亜目をさらに細かくみていくと「マイルカ科」や「カワイルカ科」、「ネズミイルカ科」などにわかれていきます。イルカはハクジラに分類されています。
ちなみに海のギャングと呼ばれているシャチですが、こちらはハクジラ亜目、マイルカ科に分類されます。つまり、シャチもクジラやイルカの仲間ということですね。イルカと、シャチの違いでもっともわかりやすいのが、からだの大きさです。イルカの体長が約4メートル(体重は約400キロ前後)にたいして、シャチの体長は最大で8メートルにも及びます。体重は約10トン。シャチはメスを中心とした母系社会を形成することでも有名です。
イルカのことをもっと知りたい【Q&A】
もっともっとイルカのことが知りたい。そんな声にお応えして、イルカについての質問をQ&A形式でお答えしていきます。
Q どうしてイルカはジャンプをするの?
からだについたアカ(垢)を落とすためにジャンプをしています。野生のイルカを観察するとわかるのですが、自分のからだを海面に叩きつけるように跳んでいます。そうしてアカをおとしているのです。からだにアカがついたままだと、泳ぐ速度がおちてしまうため、イルカたちは頻繁にジャンプをします。
Q イルカは最高何キロで泳ぐことができるの?
イルカの種類によると思いますが、およそ30ノット(時速55キロ)で泳ぐことが可能です。
人間の泳ぐ速さが約6キロなので、イルカたちはその5倍の速さで泳ぐことができるのですね。
Q イルカはいつ眠っているの?
イルカは泳ぎながら眠ります。イルカが片目をとじている時は、脳の半分をやすめて眠っている可能性が高いです。これらを半球睡眠といいます。いつ、敵がやって来てもすぐに逃げられるようにこのような睡眠方法をとっているのです。
Q イルカやくじらの祖先が陸上で生活をしていたって本当ですか?
もっとも古いくじらとして「パキケタス」が知られています。パキケタスは4本の足をもっており、その足で陸上を歩いていたといわれています。
[blogcard url=https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/]
Q イルカはどのくらい海に潜っていられますか?
だいたい5〜10分程度といわれています。イルカの仲間で、もっとも潜水が得意なマッコウクジラは、驚くことに40~1時間ものあいだ海に潜っています。
Q シャチはイルカを食べると聞いたのですが・・・
シャチは英語で「キラーホエール(殺し屋くじら)」と呼ばれています。シャチは狩りが得意な海のどうぶつです。オットセイや大型の哺乳類を食べて暮らしています。シロクマを食べたとの記録もあります。
Q ショーのイルカみたいに野生のイルカもボールなどで遊びますか?
イルカは好奇心が強いどうぶつです。野生のイルカは、海に浮かぶ海藻や流木などを使って遊ぶことが知られています。中には、いったん魚をとって、ふたたび海に逃がし、逃げていく魚を追いかける、という個体のすがたも観察されています。このようにイルカはとても遊び好きなどうぶつなのです。
北海道はイルカの宝庫
さまざまな野生動物と出会うことのできる北海道ですが、実は、野生のイルカとも出会うことができます。北海道でのイルカウォッチングは春から夏の期間におこなわれていることが多いです。北海道でおすすめのイルカウォッチングを2か所ご紹介いたします。
※画像をお願いいたします。
津軽海峡
フェリーにのってイルカを観察することができます。野生のカマイルカに出会える確率が高いのは、4月〜6月です。この時期になるとイルカの餌であるイワシが来遊するためです。
室蘭近海
春から夏にかけてたくさんのイルカに出会える可能性が高いです。カマイルカの大群を近くで観察することが出来ます。運がよければイルカの他に、クジラやシャチなど、大型の海洋生物に出会えるかもしれません。
なお、北海道で見ることができる野生のイルカは主に2種類です。カマイルカと、イシイルカという種類のイルカです。カマイルカは水族館でも大人気で、なじみの深いイルカでもあります。いっぽうのイシイルカは水族館ではめったに見ることのできない希少なイルカです。
フェリーに乗ってイルカに会いにいく
津軽海峡でもっともイルカとの遭遇率が高いといわれている、春。多い時には3000頭をこえるカマイルカの群れが見られます。カマイルカたちはフェリーと並んで泳いでいくので見ごたえ抜群!イルカといっしょに海を渡っている気持ちになれます。
また、北海道から本州区間の移動時間はわずか90分なので気楽に利用することができます。フェリーで津軽海峡を渡ることがおすすめな理由に、「イベント」や「ガイド」があることがあげられます。船内の設備も充実しており、家族でオトクに乗れるというのもおすすめポイントです。
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イルカを間近で観察 北海道の水族館をご紹介
これまで野生のイルカに出会える場所や期間をご紹介していきました。ここでは、100%イルカに会うことができる北海道の水族館をご紹介いたします。
水族館でイルカのすがたを間近で観察して、イルカに詳しくなりましょう。
おたる水族館
観光地としても大人気の「小樽」で有名な水族館です。こちらの水族館では日本国内ではめずらしい「ネズミイルカ」の飼育がおこなわれています。国内の水族館でネズミイルカを見られるのはここ、おたる水族館だけです。
[blogcard url=https://otaru-aq.jp/]
登別マリンパークニクス
温泉地としても注目を集めている登別市にある水族館です。
こちらの水族館では2種類のイルカに出会うことが可能です。バンドウイルカと、カマイルカです。ショーも行われており、トレーナーを体験できるなど、イベントも盛りだくさんです。一度は足を運んでみたいおすすめの水族館です。
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さいごに
冒頭でもいいましたが、イルカは世界中で愛されているどうぶつです。
それにはさまざまな理由があると思いますが、そのひとつにイルカの口角がにっこり笑ってみえるところがあげられると思います。
イルカと顔をつき合わせていると、つい、こちらまで顔がにんまりとしてきます。
なぜか? わたしたちはけっきょくのところ「笑顔」が好きなのかもしれません。
さて、海は未知の世界です。それも北海道の海なんていったら、もう宇宙も同然。知らないことだらけです。その世界観に触れ、さらに野生のイルカに出会えるチャンスがあるなんて、こんな幸せなことはありません。ちなみに筆者はダイビングのライセンスをもっています。
北海道でダイビングをしてイルカとたわむれるのが、筆者の密やかな夢です。
ダイビングのいいところは、なんといってもイルカといっしょになって海そのものを〝感じる″ことができるところにあります。
北海道の観光ついでに水族館を訪れるもよし、フェリーに乗ってイルカといっしょに並走するもよし、思いきって海に潜って至近距離でイルカとたわむれるのもよし!北海道の海でイルカに会う。来年のゴールデンウイークはこれで決まりです!
さいごまでお読みいただきありがとうございました。
※画像はイメージです。
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