日本一食べづらいお菓子?苫小牧銘菓「よいとまけ」

北海道苫小牧市の銘菓「よいとまけ」をご存じですか?
ご存じない方でも、名前に聞き覚えがあるという方もいるのではないでしょうか。また、ロールケーキのような写真と紫色系のパッケージを見ると、ああ、なんとなく見たことある!という方も。

かく言う道外出身の私も「よいとまけ」に対して、なんか聞いたことあるし見たこともある?!くらいの認識でした。北海道に移住してから「よいとまけ」を製造する工場で働いていた方と出会い、改めて食べてみてびっくり?!しました!

今回は「よいとまけ」について紹介します!

目次

よいとまけを販売する三星(みつぼし)とは?

1898年(明治31年)北海道小樽市で、小説家・小林多喜二の祖父にあたる小林慶義氏と長男の幸蔵氏が始めた菓子屋が三星の前身です。
1909年(明治42年)に現在の苫小牧市に移住し、3年後、苫小牧駅前に「小林三星堂」が開店しました。

後に株式会社三星の初代社長となる小林正俊氏が、苫小牧ならではのお菓子を…と苫小牧市の勇払原野に自生している「ハスカップ」という植物を使って開発を進めました。
そして1953年(昭和28年)に「よいとまけ」が誕生し発売されます。

「よいとまけ」の名前の由来は?

「よいとまけ」の名前の由来は、このお菓子が生まれた苫小牧にありました。
苫小牧市は、豊富な水や木材に恵まれた地域です。その資源を活用して、明治43年に竣工した王子製紙の工場をはじめとした製紙業が盛んな地域です。

その地元苫小牧の大手製紙工場で、原料となる丸太を積み下ろす時の掛け声が「よいとまいたー」だったそう。そこから「よいとまけ」の名前がついたそうです。
また、お菓子の形状も丸太に似ています。「よいとまけ」は、まさに苫小牧の産業風景から生まれたお菓子なのですね!

「よいとまけ」はどんなお菓子?

「よいとまけ」は、ロールされたカステラ生地の表面にハスカップジャムを塗ったものです。

ハスカップは、和名では「クロミノウグイスカグラ」といい、アイヌ語の「ハㇱカㇷ゚」から北海道でハスカップと呼ばれるようになりました。
果実はブルーベリーやプルーンのような色で、同じように表面にブルームが出ています。
果実自体の味はブルーベリーのような香りはなく、とても酸っぱくて最後に甘さが残る感じです。

この酸味を活かしたハスカップジャムがたっぷり塗られた「よいとまけ」は、カステラの甘さとジャムの酸味が絶妙で、冒頭で私がびっくりしたというのは、想像よりも(失礼?!)おいしすぎてびっくりしたのです!
それもそのはず。お菓子のオリンピックとも言われる、全国菓子大博覧会の第22回名誉総裁賞を受賞しているお菓子なのです!

日本一食べづらいお菓子として有名?!

表面に塗られたハスカップジャム、と聞いただけでベタベタしそうだな?!と想像された方もいると思いますが、まさにその通りというか、想像以上に?!ベタベタします(笑)
でも安心してください。昔はロールカステラ状の物が1本丸々で販売されていましたが、現在ではカットされています。

でも、それでもベタベタしますよね?そうなんです。ベタベタするんですよ。ですから、袋を開けるときには両側の短い辺をハサミで切り、長い辺の真ん中をバーっと切って開いてしまいましょう!!
ここまで開けてお皿にのせれば、あとはフォークで食べたり出来ます。

また、1切れずつ個包装になっているものも販売されていますので、これなら手軽に食べることが出来ます。
また、復刻版として切れてない「よいとまけ」も販売されていますので、自分で切りたい!丸かぶりしたい!好きな大きさにカットしたい!という猛者の方はこちらもおすすめです。

さいごに~日本一食べづらくても食べたいくらいおいしすぎ

いかがでしょうか?「よいとまけ」食べたくなってきたでしょう?!

以前、北海道のテレビで「おいしくて好きだけど食べづらい」と紹介されていたのを見て、確かに言われてみれば食べづらいなぁ・・・と思いました。でも日本一食べづらい!とまでイジられてるとは思いませんでした(笑)

でも、この風味は「よいとまけ」でしか味わえないんですよね。私個人的には日本一食べづらいけど日本一くらい?!おいしいと思います!
好みはあると思いますが、食べたことのない方はぜひ食べて欲しいです!

※画像はイメージです。

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