何もない、ただただまっすぐな道を行く

会社に入社して2、3年でうつ病になり、会社を長期で休むことになったのです。
リフレッシュするために自分の車で愛知県から北海道にわたり、北海道を海岸線沿いに走っているとき・・・北海道というと雪国ということで、道路には雪が積もったとき路肩の位置を示す下向き矢印が並んでいるの印象的です。

そういった雪国特有のものに限らず、家やお店といった建築物だけでなく、電柱やガードレールなどの人工物すらない、ただただまっすぐな景色の良い道を走る、北海道の広大さを実感する「日本海オロロンライン」に出会ったのでした。

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日本海オロロンライン

日本海オロロンラインは、石狩市から稚内市までをつなぐ国道231号線、国道232号線、道道106号線からなります。起点を石狩市の石狩川河口付近、終点を稚内とする北海道の日本海側を南北に走るルートで、その距離は約290km。

日本海オロロンライン沿いの観光地として、留萌市にある『黄金岬』、羽幌町にある『道の駅ほっとはぼろ』、『はぼろサンセットビーチ』などといった夕日がきれいなスポット、海岸線の丘陵部に沿って高さ約100m、直径約50mの羽をもつ合計28基の風車が等間隔に3kmにわたって並ぶ幌延町の『オトンルイ風力発電所』、同じく幌延町にあるNの形をした『北緯45度通過点のモニュメント』など、北海道ならではの雄大な自然および広大な規模の景色を見ることができます。

豊富町から抜海村へ

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日本海オロロンラインは海沿いのルートであることから、元々道路沿いに建築物などの人工物が少ないです。南側から来たならばオトンルイ風力発電所や北緯45度通過点のモニュメントを通り過ぎ、豊富町の稚咲内漁港がある道道444号線との交差点を過ぎた個所にある「地吹雪多発区間 34km先まで走行注意」との標識を過ぎた先、そこにはたまにカーブがあることを示す道路標識がある程度で、人工物がほとんどなく大自然の中をただただまっすぐな道路が続いています。

中でも目印となるものがないので、どこからというのがお教えしにくいのですが、道路が海に近づき左手に海越しに利尻島の利尻富士が見えるようになってからは、白い波を立てる海、浜辺、道路、湿原、あるのはただそれだけ。
笑ってしまうほどに何もない、まっすぐな道。
地平線に消えていく道路なんてなかなか見かけることはないのではないでしょうか?

まっすぐな道路を写真に撮ろうとしたときにほかの車が走っていると、その車が見えなくなるまで30分近く待たないといけないほどにまっすぐになにもない道。

リフレッシュに最適

抜海村まで来ると『夕来展望所』がありますが、そこは小さな祠があるだけの車が3台止められるかどうか程度の広さの駐車場があるだけ。
そこからは利尻富士がきれいに見えるので、ちょっと車を止めて景色を見渡してみるといいでしょう。

有名な観光地に寄るのも楽しみではありますが、北海道の広大な自然の中をただただまっすぐな道路がある。
こういう道を走ってみるのも楽しいのではないでしょうか?

まっすくぐな道を無心に走り、自分と自然以外何もないような空間では自分自身の心と語り合うような気持ちになり、リフレッシュというよりは気持ちをリセットするような、不思議な感覚になります。

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