北海道の江別名産?!ヤツメウナギ

みなさん、ヤツメウナギってご存じですか?2022年、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の劇中に「ヤツメウナギ」という文言が出てきました。恥ずかしながら、私は見たことも聞いたこともありませんでした。(汗)

実は、このヤツメウナギ、鎌倉殿こと大泉洋さんと深い関係のある?!物だったのです!
今回は、ヤツメウナギについて紹介します!

目次

ヤツメウナギとは?

ヤツメウナギ(八目鰻)は、脊椎動物亜門・円口類・ヤツメウナギ目に属する細長い生き物です。世界中の河川に生息し、日本では北海道石狩川をはじめ、青森県や秋田県など東北地方の寒い地域の河川に生息しています。

全長は40~50㎝ほどで、エラの部分に穴が開いています。本物の目と合わせて8つ目があるように見えるためヤツメウナギと呼ばれています。

ヤツメウナギは鰻じゃない?!

ヤツメウナギは、見た目は鰻のようですが鰻ではありません。なんと、魚類でもないのです。無顎類に属する、希少な生き物です。無顎類で現存するのは円口類のみで、ヤツメウナギ類とヌタウナギ類だけです。まるで生きた化石ですね!

無顎類とは、顎が無い。つまり魚のように口をパクパクするのではなく、ヤツメウナギの口は吸盤のようになっています。この口を使って、幼生の頃は水中のプランクトンなどを吸い込んで、大きくなると魚の体表に吸い付き血液や体液を吸って摂取します。

見た目や養分の摂り方がちょっとグロテスクで、怪獣かエイリアンのようですね。

写真提供 USFWS から Pixnio

ヤツメウナギは北海道の名産品!

北海道では、明治の開拓時代からヤツメウナギの漁が行われてきました。
ヤツメウナギのシェアは最盛期には全国1位。道内では、石狩川と後志管内の尻別川がでの漁が盛んでした。

石狩川流域の江別市ではヤツメウナギが名産品として有名です。
1990年から毎年4月に「江別ヤツメうなぎ祭り」が開催されていましたが、2001年に漁獲量が激減したことにより終了となってしまいました。

ヤツメウナギって食べられるの?!

ヤツメウナギは鰻と同様に栄養豊富な食べ物として古くから食されてきましたが、精がつくという点では鰻以上とも言われています。とくに鰻などにも多く含まれるビタミンAが、それこそ半端なく含まれています。ビタミンAは目の健康に欠かせない栄養素で、ヤツメウナギは漢方やサプリメントとしても活用されています。

また、味も意外に?!おいしいそうです!鰻より弾力のある歯ごたえで、鰻と同じように蒲焼きや佃煮、お刺身にするとコリコリとした食感が楽しめます。
養殖が不可能な生物のため、漁獲量が減った現在では希少種となりました。しかし、まだ北海道には、この貴重なヤツメウナギの郷土料理を食べさせてくれるお店があります!

現在、ヤツメウナギ料理を食べられるお店は、江別市の2店舗のみとなっています。

  • やつめ料理こじま(炭火焼肉 翔) 江別市野幌町66−11
  • やま六鮨 江別市2条3丁目

是非1度食べてみたい!

いかがでしたか?鰻もそうですが、川をニョロニョロと泳ぐカワヤツメを、初めて食べてみた人はすごいですね!そして、それを栄養豊富な食べ物だよ、と後世に伝えてくれたことに感謝です!
栄養ドリンクにも使用されたことがあるほど栄養豊富なヤツメウナギ。「鎌倉殿の13人」の中で献上品として登場しましたが、その昔、本当にそんな事があったかもしれませんね?!

ヤツメウナギを食べてみたい!と興味を持った方は、是非江別市で食べてみましょう!

※画像はイメージです。
アイキャッチ写真提供 USFWS から Pixnio

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