スノーボード10年歴、ゲレンデといえば長野県がまず先に思い浮かばれる。
積雪量と雪質がよく、関東からアクセスしやすい。温泉にも恵まれアフターも最高で、スノーボードを楽しむには絶好の環境。
しかし、ある日ふと頭をよぎったのは、北海道の「ニセコ」という名前だった。ここは、世界中のスノーボーダーが憧れる極上のパウダースノーで知られている。
その雪を一度味わってみたいという衝動が、自分の中でどんどん大きくなり、ついに一人旅を決意するに至った。
ニセコへ
誰かと一緒に行くのではなく、あえて一人で行くことを選んだのは気軽さ。他人のレベルやペースを気にせず、のびのびと心の赴くまま楽しめるから。
ニセコに到着するとそこはすでにパウダースノーが舞う雪国、宿泊は「ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ」。
ニセコゲレンデ直結なので便利な上に、北欧風の温かみのあるインテリアに包まれたホテルだ。
チェックインを済ませるとその日はすぐにベッドに潜り込んで、この先待ち受ける経験に胸を踊らせて眠りについた。
スノーボーディング!
翌朝、目覚めると外は真っ白な雪景色にテンションが上がる。
スノーボードウェアに着替え、ボードを片手にホテルを出るとすぐ目の前には広大なゲレンデが広がっていた。
まさに「ゲレンデ直結」という言葉の通りで、リフトに向かう手間が全くないのがありがたい。
ニセコのゲレンデは、世界中のスノーボーダーを魅了するだけあって、雪質は想像以上に素晴らしかった。
滑り始めると、ふわふわとした軽い雪の感触が足元に伝わり、まるで浮いているかのような感覚を味わる。
雪の滑らかさはこれまで滑ってきた長野県のゲレンデとは明らかに違っていて、エッジが効きにくく思った以上にコントロールが効かない。北海道のパウダースノーの洗礼を受けたようだ。
コースの途中で転倒し、ふと顔を上げると遠くにそびえる羊蹄山が真っ白な雪に包まれて美しく輝いていて、まるで自分が雪の世界の一部になったかのような感覚に包まれる。
午前中を終えたころには疲労を感じたのだが、それでも不思議ともっと滑りたいという気持ちが湧き上がってくる。
極上のパウダースノーを思い切り楽しめる贅沢な時間は無限ではない、そんな事を噛み締めながら、次のコースを考える。
ニセコのゲレンデ
ニセコのゲレンデは、噂通りにさまざまな国から訪れたスノーボーダーたちが思い思いに楽しんでおり、国際的な雰囲気も新鮮だった。さまざまな言葉が飛び交う中、自分もその一員としてニセコの雪を堪能していることに、なんとも言えない充実感を覚えた。
それに伴い、物価の高さに辟易してしまうのだが、差し引いてもスノーボーダーとして満足な経験をした。
この雪はたまらない、またいつか滑りにこよう。
※画像はイメージです。
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