空港から鉄道1本、地域密着型本格水族館「さけのふるさと千歳水族館」

私は水族館が何となく好きな方で、初見の水族館は行くようにしている。どことも知れないものを探す時は、マップ検索が役に立つ。移動のイメージが掴めて余計な情報に邪魔されない。
この時も、そんな探し方で、鮭が遡上する事でも有名な千歳川沿いに、「さけのふるさと 千歳水族館」があるのに気付いた。
快速エアポート一本で札幌から行ける手軽さもあり、早速行ってみる事にした。

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新千歳空港最寄りの淡水魚メインの水族館

札幌から30分ほどで千歳駅に到着した。逆に言うと、新千歳空港から10分前後で到着する駅でもある。そこから徒歩10分程。道の駅に隣接して「さけのふるさと 千歳水族館」があった。
チケットを買い中に入ると、早速水槽が現れる。大小の様々なサケ科の水槽ばかりが並ぶ。
なるほど、サケだ。看板に偽りがない。

こちらにはサケの子がいる。小さいサケの子の群れは実に美しい。何しろ姿が良いし、鱗の輝きも良い。もっとも、稚魚展示はこれは豊平川さけ科学館の方に軍配が上がる。あれは星空のようだった。
川沿いの事もあり魚は淡水魚中心で、大水槽も淡水魚水槽としては日本最大級だとか。
アイヌ文化の資料展示もされている。アイヌがサケを大切にし、徹底して利用したのは有名である。
その1つ、サケの皮で作った靴も展示されている。開発秘話に興味が湧く代物だ。

川から作る「水槽」

と、ここまでは、「単なるサケ寄りの水族館だな」と思って見ていた。
順路は地下に向かう。
地下の割りには明るい水槽が並ぶスペースに来た。

水槽はやや緑色に濁っていて、魚が泳いでいるのが見える。しかし、水槽の奥が見えない。だが、ぐっとのぞき込むと水面は見える。けどやっぱり壁はない!?
小芝居はともかく。これは水槽ではなく、千歳川の観察窓で見えている魚は野生の魚なのだ。千歳水族館の最大の売りである「水中観察ゾーン」だ。

エサで釣っているとか、極端に川幅を狭めているとか、実はカゴで仕切られた管理釣り場方式になっているとか、そういう事ではないそうだ。
発想は出来るだろうが、実際に川に魚がいなければただ水を見せる事にしかならない。鮭の稚魚の放流事業など、生態系の再現にも関わっている自負あればこその設備なのかも知れない。

その後水族館の裏手から、千歳川にかかる橋を渡る道を歩いた。そこから観察窓の上部分を見る事も出来たが、本当に川に面してただ窓を作っているだけのようだった。
改めて橋の上から水底を見ると、魚影もかなりあった。

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おわりに

正直、いわゆる場末の地方水族館のイメージしか持っていなかったのだが、水中観察ゾーンは驚いた。
ネットで吟味して最高のスポットを見つけ準備万端で行く手もあるが、適当に選んだ場所に不用意に行く方が発見はある。
8割ハズレだが、そこでがっかりするのもまた一興、リベンジもまた醍醐味だ。

※一部の画像がイメージです。

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