北海道でアルパカを堪能する・・・それが本記事の目的です。
アルパカの生態や形態、特徴や豆知識などもふまえてお話させていただけたらと思います。
なぜ今、北海道でアルパカなのか
近年アルパカの人気は急上昇しています。『クレラ』さんのCMなどで認知度が高まったアルパカですが、どうして今、北海道でアルパカと出会うことがおすすめなのか。その理由に迫っていきます。
北海道でアルパカと出会い、触れ、戯れる。心の芯まで癒してくれる北海道のアルパカたちを惜しみなくご紹介させていただきます。本記事を読み終えたあとには、きっとあなたも「北海道でアルパカに会ってみたい!」という気持ちになっていることでしょう。
アルパカってどんなどうぶつ?
ここではアルパカの生態や特徴などをご紹介していきます。アルパカのことをよく知り、アルパカたちと過ごす時間をより一層たのしいものにしていきましょう。
アルパカの形態・生態
ラクダ科ビクーニャ属のアルパカは、その良質な毛質により昔から衣類などをつくる素材として重宝されてきたどうぶつです。アルパカの体長は約2メートル。体高は約1メートル。体重は約50〜55キログラムです。40キロ程度の速度で走ることができる反芻動物です。
上顎には歯がなく、下顎に6つの永久歯が生えています。上顎の硬い歯ぐきと、下顎の歯で草などの食物をすりつぶして食べます。アルパカは主に群れで行動をしており、「フェー」「フーン」と鳴くのが特徴です。
毛の色は一般的な白色や黒、茶色の他に細かくわけて25種類にものぼります。
ラマに激似?アルパカとラマの違い
アルパカの容姿はラマとよく似ています。アルパカとラマは共通する部分も多いのですが、家畜としての役割は異なります。
アルパカは毛を刈り、衣類の素材として利用されます。
対するラマは荷物の運搬が主となります。毛だけではなく皮、脂肪を採取するという理由で飼育されているのがラマです。また、性格で見てみますとアルパカが臆病(好奇心旺盛でもある)なのに対し、ラマは非常におとなしい性格をしています。
見た目こそ瓜二つなアルパカとラマですが、アルパカはラマに比べてからだのサイズがちいさいです。また、耳のかたちが異なっています。アルパカの耳は三角形に近く、ラマの耳はアルパカより長く、三日月のようなかたちをしています。上の部分がシュッと細長くなっているのが特徴です。
※画像をお願いいたします。(アルパカ、ラマの比較画像がありますとうれしいです)
知ってる? アルパカの毛を刈る理由
先でも述べましたとおり、アルパカは毛を刈るために家畜として飼われていることの多いどうぶつです。しかし毛を狩って衣類の材料とする用途のほかに、アルパカの毛は必然的に刈る必要があることをご存知でしょうか。
じつは、アルパカの毛は刈らないで放置すると伸び続けてしまうのです。おおよそ2年で毛先が地面に届くほど伸びるというのだから驚きです。それだけではありません。毛を刈らないままで夏を過ごそうとすると、アルパカのからだに熱がこもってしまい、飼育する地域や気候によっては熱中症を引き起こしてしまうのです。そのため、アルパカの毛は定期的に狩る必要があるのです。
羊と同じく、アルパカの毛刈りは夏前の時期におこなわれることが多いです。
知ってる? アルパカが唾を飛ばす理由
かわいらしい見た目とは裏腹に、アルパカは唾をはくことでも有名です。どうしてアルパカは唾をはくのでしょうか。もちろんこれには理由があります。じつは、アルパカは身の危険を感じたり、嫌なことがあったりすると唾をはくという習性をもっています。これらはアルパカにとっての威嚇行為なのです。
複数の胃をもつことでおなじみの牛や羊などと同じく、アルパカは反芻動物です。反芻とは、一度のみこんだ食べ物をふたたび口の中に戻して噛みなおし、それから再度のみこむ行為のことを指します。
アルパカの口からはき出された唾液には、胃から戻された消化物が含まれていることが多く、においが強いです。アルパカに触れる際はこれらの点に注意し、アルパカが嫌がっているのに無理に触れたり、驚かすような行為は避けるようにしましょう。
アルパカの生息域はどこ?
アルパカは南米などの暖かい地域に生息しています。南アメリカ大陸や、ペルー南部などの「アンデス湿潤高原地帯」に放牧されており、2023年現在ではアメリカやヨーロッパ、オーストラリアなどでも飼育されています。
アルパカは、家畜としての歴史が長く、インカ帝国時代(1200ー1533年頃)から続いているといわれています。毛を刈り、利用するために品種改良された家畜どうぶつなのです。現在でもアルパカの毛でつくられたコートなどは手触りもよく、また、保温性にもすぐれているためとても人気です。
じつは寒さに強いアルパカ
アルパカの生息域が南米だと聞いて、「北海道は寒いけれど大丈夫なの?」という疑問が浮かんでくることと思います。ご安心ください。じつはアルパカは寒さに強いどうぶつなのです。アルパカを漢字で「羊駄」や「羊駝」と書きます。アルパカの毛はヒツジの毛にそっくりです。もこもことした毛はいっぽん一本が非常に細く、12〜28マイクロメートルほど。それらが密集して全身をおおっているため、アルパカは寒さにも強いのですね。
また、毛の中はストロー状の空洞となっており、温度調節にすぐれています。北海道で暮らしているアルパカたちは氷点下の雪の中でも元気に過ごしています。雪の上だって平気ですわっていますし、寒さで食欲が失せるなどといったこともないようです。
※ 画像をお願いいたします。(雪の中のアルパカの様子が反映されているものだとうれしいです)
北海道の牧場でアルパカに会う魅力
今、どこまでも広く、自然にあふれた北海道の土地でアルパカに魅了される人が増えています。北海道の牧場は他の地域の牧場とはすこし違った印象があります。それは広大な土地から得ることのできる開放感です。
圧倒的な風景をバックにして、牧場でのびのびと暮らすアルパカたちに出会い、触れることで心身ともに満たされていく。それらは北海道だからこそ味わえる感覚であるといっても過言ではありません。ここでは北海道でおすすめの牧場をご紹介!アルパカが待っている牧場へ、いざ出発です!
アルパカが待っている牧場 おすすめ4選
道内でアルパカに会える!おすすめのスポットを4つ紹介します。
ビバアルパカ牧場
北海道上川郡剣淵町にあるアルパカ牧場です。もとはスキー場だったそうで、とても広い牧場です。「パル」「チョッパー」「オレンジ」「ブラウニー」「ギン」「ルネ」「ソラ」「さくら」ちゃんと、たくさんのアルパカたちが勢ぞろい。
アルパカたちの日々の様子も公式ホームページ『飼育日誌』からチェックできます。愛情をたっぷり注がれて表情豊かなアルパカが待っているビバアルパカ牧場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに冬季はエリア内でエアボードなどの体験ができ、家族みんなでたのしめること間違いなし。おすすめのアルパカ牧場です。
えこりん村
「東エリア」と「西エリア」にわかれている『えこりん村』にはアルパカが暮らす『みどりの牧場』のほかに、レストランやキャンプ場といった施設が充実しています。北海道ならではの広い土地とみどり鮮やかな風景につつまれ、間近でアルパカを観察することができます。
展望花畑 四季彩の丘
『展望花畑 四季彩の丘 アルパカ牧場』のアルパカたちは、移り変わりの美しい北海道の四季のように表情が豊かです。春、夏、秋、冬の一年を通してアルパカたちの元気なすがたを見ることができます。とくに冬季の景観には圧巻させられます。左右どこを見渡しても白銀の景色が広がっており、雪の中を歩く、もこもこのアルパカたちの愛くるしいことなんのと高鳴る胸の鼓動とシャッターを切る音がとまりません。
アースドリーム角山農場
北海道江別市に位置するふれあい・体験型の牧場です。大自然の中でアルパカに餌をあげたり、さまざまなどうぶつと一緒になってたのしめる体験イベントが盛りだくさん。北海道でしか味わえない開放感の中で放牧されているアルパカたちの自由気ままなすがたを見るだけでなく、実際にふれあい、遊ぶことができるという夢のような牧場です。
アルパカの他にもウマ、ヤギ、ウサギ、ネコ、ミニブタなど、たくさんの種類の生きものとふれあうことが可能です。思い出づくりにおすすめの牧場です。
さいごに
アルパカの旅はいかがでしたでしょうか。アルパカの容姿に癒されたのは筆者だけではないと思います。北海道だからこそ体験できる雄大な牧場でのアルパカとの出会い。大自然の中での思い出は色あせることなく、生涯をとおして心に残されていくことでしょう。
そして、なんといっても写真映えがいい!どの角度から切り取っても映えるのですから文句のつけようがありません。四季の豊かな北海道でアルパカとふれあい、遊び、思い出をつくる。アルパカは基本的にとてもおとなしい動物です。大人だけでなく子供も夢中になって遊ぶことができます。
ちなみに筆者は、関東や東海でアルパカに触れたことがあります。可愛らしいアルパカを間近で観察することができました。しかし残念ながら、そこでは放牧はおこなっておらず、触れる範囲は限られていました。それが北海道との違いであり、北海道でアルパカと出会うことを心からおすすめしたい理由です。
本日も最後までおつき合いくださいましてありがとうございました。
※画像はイメージです。
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