極東ロシアとともに発展する北海道

北海道は競争力ある位置を占めている。世界地図を俯瞰すると、極東ロシアに極めて近い。
極東ロシアは人口は少ないが、広大な領土と豊富な水資源に恵まれている。これは農業生産拡大に非常に大きなポテンシャルがある。

極東ロシアでアジアアフリカの貧困地域から難民を受け入れ、人口を増やせばこの地域は穀倉地帯になるだろう。
移り住む難民たちが職にありつけるのはもちろん、農産物輸出が急増するので、世界の貧困地域の食糧問題を解決できるのである。こんな寒冷地で農業生産ができるのと言われるかもしれないが、近年の科学技術の発展や地球温暖化により困難を克服できると見る。

あとはロシアの政治が難民を受け入れる意思を持つかである。確かに難民の急増は地域社会の治安などへのリスク要因でもある。ただし人口が元々少ない地域であるがために、治安の悪化はそれほど深刻な問題とはならないだろう。むしろ人口が増え、マーケットが大きくなるので経済発展の可能性が非常に高いと言えるだろう。

ロシアはアメリカに匹敵する経済国家になるだろう。だからロシアの政権も難民を受け入れるかもしれない。そこで北海道はどういう役割を発揮すべきかというと、生鮮食品を人口の増える極東ロシアに輸出するべきである。卵や牛乳や野菜などである。

なぜ生鮮食品か。牛肉や穀物の場合輸出に時間がかかってもそれほど鮮度が劣化しないので大輸出国のアメリカやブラジルなどが参入しやすい反面、生鮮食品の場合、品質がすぐ劣化するため距離が近くないと輸出競争力は伸びない。極東ロシアと北海道は距離が近い一方、アメリカやブラジルは距離があり、鮮度が命の生鮮食品は輸出に向かない。

もちろん、船便ではなく航空便なら鮮度は保持できるが、価格が跳ね上がってしまう。だから北海道は競争力がある地域なのである。また輸出競争力が高いということは食料自給率が高いということに等しい。もし戦争が起こって、諸外国から食糧の禁輸があったとしても、農産品輸出国は生き残る可能性は高い。

いざとなったら輸出用の農産品を国内向けに売り捌けばいいからである。牛や鶏の肉を緊急時に食べられると、諸外国は日本に禁輸政策が取れなくなるだろう。もちろん諸外国と仲が良い時は積極的に飼料など輸入して、牛や鶏を太らせておけば良い。

北海道が栄えるということは日本はもちろん世界各国の貧困問題を解決できるので是非とも日本政府や北海道庁は酪農を振興してほしい。

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慶禄法師
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