魅惑の野付半島

皆さんは野付半島をご存知でしょうか。
ピンとこない方が大半だと思いますので簡単に場所の紹介をしますと、北海道の東部、釧路と知床の間にあり、北方領土にも近い海に突き出た半島。

半島と言いましても能登半島等のように陸地が広くしっかりしたものではなく、侵食により年々陸地面積が減少しており、もしかするとあと50年後には海に沈んで消滅しているかもしれないという貴重な場所です。

目次

野付半島の魅力

既にだいぶ侵食されており、野付半島ネイチャーセンターには30年ほど前の写真が展示されていますが、昔は緑豊かであったようです。今では侵食により木々も枯れてしまったこともあり、場所によっては殺風景な箇所もあります。
しかし、そこも含めて野付半島の魅力だと感じ、自然の厳しさというものをまざまざと見せつけられた印象。

また侵食により、左右両側の海岸線(オホーツク海と太平洋)を同時に見ることができ、2つの海を同時に見ることができるのは、日本全国を見てもここだけではないでしょうか?

殺風景な原風景が広がりますが、人は住めないため動植物も豊かであり、エゾシカであれば確実に出会えます。
私たちも道路上を数匹の群れで走るエゾシカたちに遭遇しますが、我々を見ても驚いて逃げることもなく、あくまで自分たちのペースでゆったり過ごしているようでした。

侵食の原因は、海水による塩害と地盤沈下で、もともと湿地であったところが隆起し砂州という形で陸地化しましたが、現在はこれが侵食されているものです。
基本的にはトドワラと呼ばれる低木の松の木が広がっています。

野付半島と歴史

歴史的には、江戸時代後期に当時の会津藩(現在の福島県会津若松市)が幕府からの命令で北方警備という名分で滞在したのですが、寒さと飢えにより壮絶な最期を遂げます。
この事を記された記念碑がありますので、見学してみるのもよいでしょう。

野付半島は真夏でも冷涼で、昼間でも20度に届かないことが多い。訪問の際は少なくとも羽織るものを着てくることをおすすめします。
気象条件が良ければ、北方領土を拝むこともできるので、双眼鏡等を持参すると楽しみ倍増です。
ネイチャーセンターにはパネルによる展示が多数あり、半島の変遷、動植物の生態について学ぶことができます。

意外に人気がある

マニアックなスポットと思われますが、私たちが訪問した7月ころは、30〜50人前後の方が訪問しており、それなりに人気があります。
車を降りてネイチャーセンターの先まで歩くと、より深みを味わうこともできておすすめです。
ぜひ興味のある方は、訪問してみてください

※画像はイメージです。

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