森町の鷲ノ木遺跡出土の環状列石

森町にある縄文時代の環状列石(ストーンサークル)、鷲の木遺跡の感想を述べます。

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鷲の木遺跡とは?

鷲の木遺跡は北海道の噴火湾を臨む地域である森町で発見され、江戸時代に噴火した駒ヶ岳の火山灰が覆っていたおかげで遺跡は良好に保存されていました。
遺跡へはJR函館本線森駅から車で約5分で見学会開催時のみに見学できませんので、ご希望の場合は森町遺跡発掘調査事務所展示室へお電話にてお問い合わせください。

遺跡全体は二重環状列石と二重環状列石の中心にある楕円形の配石、二重環状列石から約5m南に設けられた竪穴墓域とから成っています。
環状列石の外側の環は36.9m×33.8mの大きさを有し、約4000年前の縄文時代後期前半に設けられたものと推測されています。

遺跡が何だったのか自分なりの考察

鷲の木遺跡を見て思い浮かんだのはイギリス南部にあるストーンヘンジで、ストーンヘンジは約5000年から4000年前に建造されたと推定され、中心部にあるトリリトンの周りに直径100mの環の状態に5m程度の立石が配置されています。鷲の木遺跡の構成は、ストーンヘンジの構成にかなり似ていると感じが、ストーンヘンジに比べると鷲の木遺跡の環状列石の方が、石を地表に並べるだけであり技術的には時代相応です。

この遺跡はなんのために作れたのかを私なりに推察しますと、ストーンヘンジはシャーマニズム的な病気の治療所であったという説が有力であることから、鷲の木遺跡もやはり病気治療のための場所、もしくは環状列石と竪穴墓域がセットになっているので、葬られる人との別れの場であったのかと思います。

※画像はイメージです。

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