まるで古代ギリシャ!? 稚内港北防波ドームに行ってみた

ゴールデンウィークに道北ドライブに行き、観光名所でもある稚内港北防波ドームを見てきました!

目次

稚内のシンボル「稚内港北防波ドーム」とは?

日本最北の駅「JR稚内駅」を出て、海の方へ向かって5分ほど歩くいていくと、太い柱が何本も立ち並ぶ異様な光景が目に入ります。
まるで古代ギリシャを思わせる、その建築物こそ「稚内港北防波ドーム」です。

樺太島がまだ日本の領土だった昭和初期、稚内港は樺太と北海道を結ぶ交通の要衝でした。
当時から稚内港は四季を通じて強風が吹き荒れて、近辺の道路や鉄道への波の飛沫による悪影響や高波によるケーソン倒壊などの被害が後を絶たなかったようです。

それらを防ぎ、稚内港の防波堤および航路整備の一環を目的として、高さ約14m、長さ427mの半アーチ式の防波堤ドームとして1936年に完成しました。

設計者は26歳の青年!

この防波ドームの設計者は稚内築港事務所に所属していた、当時26歳の土谷実氏。
なんと北海道大学を卒業して3年目の青年が1人で設計したものだそうです!驚きですね!!

土谷氏は北大工学部の一期生で「コンクリートアーチ橋梁の設計」というテーマで卒論を書き上げ、そういった理由から彼に白羽の矢が立ったのでしょう。
そして設計のために用意された時間はたった2ヶ月、ベテランでも難しいような短期間、まだ経験の浅い彼にとっては相当大変な任務だったようです。

後に土谷氏は「大学時代に先輩から見せてもらった古代ギリシャの神殿の写真が潜在意識にあったのかも知れない」と語っており、やはりこの圧巻の柱たちは古代ギリシャの影響があったようで納得です。

オススメは夕方

私が訪れた夕方は人もまばらで、写真を撮影するのもあまり苦労しませんでした。
日中は観光客で賑わい、夜になるとライダーの皆さんがテントを張り野営することも多いので・・・それもそれで絵になるのですが。
写真撮影が目的なら、夕方頃がちょうどいいと思います。

北防波ドームは稚内の街から歩いて移動できる距離にあるので、稚内を訪れたらぜひ訪れてほしいスポットです。
若い青年が既成概念に囚われず自由な発想で設計したからこそ、このような個性的なデザインになったのでしょう。
その経緯に思いを馳せながら、ここを訪れてみてはいかがでしょうか。

稚内港北防波堤ドームの施設情報

住所:〒097-0023 北海道稚内市開運1丁目

稚内市の公式サイトに経緯をまとめた漫画が掲載されていますので、興味がある方はそちらも参考にしてください。
●稚内市公式サイト内「北防波堤ドーム物語」はこちら
●掲載されている漫画「北防波堤ドーム物語~北防波堤ドームを造った男~」のダイレクトリンクは(PDF形式)こちら

※お願い 近辺にホテルもありますので、節度をもって見学してください。

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