知る人ぞ知る秘境「樽前ガロー」

自然豊かな北海道。
まだまだ未開の秘境がたくさんあると思います。
その中でも、道民にもあまり知られていない樽前ガローをご存じの方はいますか?
今回は、パワースポットでもある樽前ガローを紹介します!

目次

樽前ガローとは

道央・苫小牧市に位置する樽前ガローは、昭和54年に市の自然環境保全地区に指定されている樽前山の山麓にある渓谷です。

「ガロー」という言葉が特徴的ですが「狭く切り立った崖の間を川が流れる場所」という意味だそうです。
樽前ガローは、その名の通り、5〜6m程の高さがある崖に挟まれた小川で、樽前山の火山灰が堆積してできた凝灰岩に水が侵食してできました。
大規模なものがアメリカのグランドキャニオンらしいので、「北海道の小さなグランドキャニオン」と形容しても良いのでは?

樽前ガローの秘境感

深く狭い渓谷は昼間でも薄暗く、一帯は湿気を帯び、苔が緑の絨毯のように広がっています。
ここには約60種類以上もの苔が生息し、苔マニアの方々にも有名らしく、樽前ガローの秘境感を演出するのは、この岩に広がる苔ではないでしょうか。

鬱蒼とした木々の葉の隙間からの日差しが美しく、まるでジブリの世界に入り込んでしまったかのようです。
おすすめの季節は、一年で最も美しい新緑が見られる初夏の6月頃ですね。

<樽前ガローへ行く際の注意点とは>

いい意味で観光地化されてないので、北海道へ来た時には「樽前ガロー」を!とお勧めしたいのですが、何点か気をつけなけれならないことがあります。

まず、行くまでの途中の道は車1台が通れる程度の細くて舗装されてない部分もあります。道民はそれほどですが、関東近辺から来る方は驚いてしまうかも。ゆっくりと走れば大丈夫ですよ。
対向車や歩行者が歩いている可能性があるので、走行には十分注意しましょう。
現地に到着しても駐車場はありますが、トイレや売店、自動販売機などはありませんので、事前準備をお忘れずに。

一番注意しなければならない事、それはヒグマが生息しています。朝夕の入林は避け、熊よけの鈴などで音を出して歩きましょう。
私はこういう場所に行った場合、周りに人家がない事を確認して車のクラクションを鳴らします。かなり大きな音が出るので牽制になると思います。

以前は川へ降りることもできたのですが、現在は水辺に降りる道は閉鎖されています。
一応、降りる道はない事もないですが、慣れていないと危険ですし自然保護からも公表はできません。
とにかく無理に降りようとしないでください。登れなくなる事になりかねません。

まあ気軽にいけるような場所ではないからこそ、この絶景なのですね。

北海道にはまだまだ秘境がたくさん!

いかがでしょうか?樽前ガロー、見てみたくなりますよね!

この知られざる神秘の秘境は、なんと札幌から車で約1時間半、新千歳空港からも50分ほどで行ける場所なのです。
観光ルートにも入れやすいと思いますので、今度の北海道旅にぜひご検討してはいかがでしょう?
渓谷にかかる橋の上からでも雰囲気は味わえますので、くれぐれも無理に降りようとしないでくださいね。

※画像はイメージです。

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